公開日時:2013年01月10日
文:三坂陽平
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「酒の席では無礼講」は、日本文化?
半ば、日本の常識となっている「酒の席では無礼講」。そもそも何故こんなルールを作ったのか? 14世紀に書かれた『太平記』によれば、鎌倉時代、後醍醐天皇とその腹心は、倒幕のクーデターを企て、組織の結束を固める為に宴会を開いた。そして、そこでは互いの腹の内を見せよう(そうしないと互いの身が危ういから)という事で、身分の上下を外す試みが施された。それが「無礼講」の始めとされるが、歴史好きの方はご存知のように、肝心のクーデターは失敗している。
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