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■ 2月28日~3月30日にかけて、「日本の伝記」を取り扱います







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志賀高原IPA
志賀高原ビールの看板商品は、ひとつの真理を携えて

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個性と普遍性は、どのように両立されるのか? 恐らく、「何かを作る」に従事する者にとっては、一事が万事、すべてにこの問い掛けは有効ではなかろうか。もちろん、ビールというフィールドにおいても。

個性とは、1つの個体を司る本能や心などの方向性により決まる、いわゆる志向性の話である。対する普遍性とは、時代や国境を越えてほぼすべての人に通じる性質を指す。

人間であれ団体であれ、個体はひとつの国・ひとつの時代に属しながらに一定の志向性を有するものであるから、なかなか普遍性は帯びにくい。簡単にいうと、「みんな違う」のであり、それ自体が1つの普遍性を持った事実であるとも言える。


志賀高原ビールIPA
容量:330ml
アルコール度数:6%
原料: 麦芽(英国産マリスオッター)、
アロマホップ
価格:税込370円
個性がなくては、そもそも商品としての魅力はないに等しい。かといって普遍性がなければ、ビジネスとして長くは続けられない。信州・志賀高原の麓で日本酒・ビールの醸造を営む玉村本店。彼らが作る志賀高原ビールは、個性と普遍性の両立に成功している希少な例だ。そこで、志賀高原ビールの看板商品である「志賀高原IPA」から、その理由を解読してみたい。

IPAというと、馴染みのない人もいるかも知れないが、インディア・ペール・エールという、エールのスタイルの1つと思って頂ければ幸甚。概して苦味が強いのがその特徴だが、「志賀高原IPA」もその例に漏れず。が、苦いけど美味い、のだ。

この「苦いけど美味い」の実現に至るまでには、さまざまな試行錯誤があり、原料1つとっても、それが窺い知れる。「志賀高原IPA」に使われるホップは100%そうではないが、彼らの自家栽培。「自分たちが飲みたいビールを作る」をモットーとする彼ららしい、DIY精神みなぎるこだわり振りだ。

ホップだけではなく、それを受け止めるビール自体もしっかりしているため、ビールとしてのつり合いが崩れていない。日本のフツーのビール、いわゆるピルスナー・ビールを飲み慣れた人は、最初は面食らうかもしれないが、そんな人にこそ味わってみて欲しいビールではあるまいか。

主張の強い個性、しかしそれを野放しにするのではなく、しっかりと管理して普遍性を帯びるに至る仕上がりには、そのまま彼らの姿勢が反映されている。志賀高原ビールの根幹をも感じさせるのだ。「志賀高原IPA」が、看板商品とされるゆえんである。

「志賀高原IPA」が伝える、個性と普遍性の両立、その秘訣。それは先ずその双方を徹底的に理解することに始まり、個性を伸ばす。そしてその個性をコントロールしてつり合いをとる、そのためのセンスと技術を磨き続ける。ピルスナー・ビール以外を飲み慣れていない人にも、いや、そういう人ならば尚更、「志賀高原IPA」が隠し持つそういった真理を体感してもらえることだろう。

とはいえ、ビールはビール。構えずに、気軽に楽しんでもらえるのが何より。そのために彼らはコスト管理を徹底し、破格の370円(330ml)という価格設定を実現しているのだから。


会社情報

・社名: 株式会社 玉村本店
・住所:〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏1163
・TEL:0269-33-2155
・ホームページ:玉村本店







 

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