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■ 3月31日から4月29日にかけて、時計をフィーチャーいたします。







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「冨玲」
鳥取からの、個性的な良友?

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「日本酒通の間で評判」なんてコピー付きで語られる酒蔵、あるいは県があります。しかし、しょせん他人が高評価を出したところで、飲む人には関係ありません。人の味覚は十人十色。「誰が何と言っても、私はこれが美味いと思う」・・・そんな信念を以て、酒を愛でて頂きたいものです。まぁ、酒に限りませんけれども、それはそれ。

鳥取県の梅津酒造も、そんなコピー付きで語られる酒蔵のひとつです。鳥取で日本酒? と、いぶかしがるのも分かります。実際、国税庁の2013年度の調査によると、全都道府県中、日本酒の生産量において鳥取は43位。県全体の年間生産量は716キロリットルに留まるものでした。ちなみに1位の兵庫県は133,866キロリットル。



「冨玲 特別純米酒 阿波山田錦」

内容量: 1800 ml
原材料: 米、米麹
アルコール度数: 15
価格: 税込3,456円

競合他社が多い地域では、他社に負けまいと、自然と全体の品質は向上します。翻して言えば、競合他社が少ない地域では群雄割拠に伴う発展が起こりにくい。その論理に基づけば、鳥取で良い日本酒蔵なんかあるわけがない、だって日本酒に対するリテラシーが低いんだから、となります。

しかしガラパゴス諸島の例にもあるように、競争相手が少ない地域においては、生物は独自の進化を遂げるものです。酒造もしかり。梅津酒造は、その個性をもって、昨年、日本酒好きが集まるイベント「大江戸日本酒まつり」(東京)に、鳥取県の酒蔵からは初めて参加するまでに至ったのです。

個性的であることは同時に、人によってはとっつきにくいとも取れます。なればこそ、あなたの舌で、その是非を確かめる価値があるのだと思います。相性が合えば、これ以上はない友として付き合えるはずですから。彼らの代表銘柄は「冨玲」。応援言葉の「フレーフレー!」から付けたそうです。大事な場面での良き友になる、かも知れないお酒です。


梅津酒造有限会社




 

「酒屋八兵衛」の山廃純米酒
本当の山廃の美味は、ここにあり

アサヒスーパードライ
バブル期の日本人の食事にマッチしたビール