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「五人娘」
歴史は未来を決めるのか? 千葉の自然酒

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いい名前ですね、「五人娘」。かわいいですか? キレイ系ですか? お年ごろですか? 1人くらい、お付き合い願えませんか? 駄目ですか。そうですか。

「五人娘」とは、千葉県の自然酒蔵元、寺田本家の代表銘柄です。千葉県と聞くと、どうしても「おれんとこ来ないか?」なヤンキー・バンドが浮かんでしまうのですが、そんなことはなくても、何かと「不良」のイメージが濃厚って人も多いのではないでしょうか。しかし、寺田本家の「五人娘」は、不良ではありません。



「五人娘 純米酒」

内容量: 1800 ml
原材料: 米、米麹
アルコール度数: 15
価格: 税込2,862円

寺田本家の歴史は長いです。何しろ、創業が延宝年間(1673~81年)とされていて、それはどのくらいかと言えば、現在の三越の原点である「越後屋」と同じくらいの古さ。現在の蔵の代表を務める寺田さんは24代目だそうです。

皆さん、ご自分の24代前の先祖って、把握されていますか? 多分、大半の方は「NO」だと思います。私もそうです。つまり寺田本家は、私たちの大半が意識できないほどの長い時間、酒を造り続けてきたことを意味します。

そんな寺田本家で造る酒は、オール純米酒。しかも、使われる米は無農薬栽培の米であり、契約されている方々も公式サイト上にて公表されていますから、トレーサビリティもバッチリです。考えたら、日本国内でいわゆる近代農薬が使われ始めたのは、1900年前後。彼らの歴史からすると、米の定義は無農薬栽培の米以外に有り得ないのではないでしょうか。



「五人娘 純米酒」

内容量: 720 ml
原材料: 米、米麹
アルコール度数: 15
価格: 税込1,431円

と思ったら、自然酒を造りだしたのは、先代からだそうです。以前は普通酒も売っていたのですが、売れずに廃業寸前に追い込まれ、「人の役に立てるような、立派な酒を造ろう」という意志のもと、自然酒を造るようになったのだとか。

しかし自然酒にカムバックしたのは、経営上の理由もありましょうが、なんだか彼らの歴史の必然でもあるように思います。彼らの「五人娘」もそんな様々な業を背負っているためか、最初はとっつきにくいものの、馴れると優しさを感じる、奥の深い女・・・のような酒です。


自然酒五人娘 発芽玄米酒むすひ 香取 蔵元 寺田本家




 

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