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『関西弁で愉しむ漢詩』
漢詩の世界に親しむには、コレが一番!

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皆さんは「国語」って学生の頃どうでしたか? 可もなく不可もない、つまり得意科目でもないけど苦手科目でもない、という感じではありませんでしたか?


『関西弁で愉しむ漢詩』
(子どもの未来社)
著:桃白歩実
定価:税別820円
そんな国語の中でも、みんなが苦手とする分野がありましたよね。そう、漢詩です。やたら小難しい漢字が並んでいて、わかりにくいし覚えにくいし、試験の際に苦しめられた人は多いかと存じます。

では、漢詩を我々が気軽に楽しむ術はないものか。桃白歩実の『関西弁で愉しむ漢詩』は、身近な言葉と親しみやすいユーモアをふんだんに盛り込み、それを可能にしてくれる、まさに魔法の書とでもいうべき本なのです。

まず漢詩を現代語訳したものを付ける。これは皆さん、授業等でも経験があるかと思います。でもまんま訳された文章って、漢詩が綴られた当時とは環境も違えば観念も違うわけですから、ピンと来ないものです。

ならば、とばかりに、著者は漢詩の関西弁での意訳に本書で挑んでいます。たとえば「桃夭(とうよう)」。元の詩は「桃之夭夭/灼灼其華・・・」という感じで、まず現代の我々には難解なもの。訳は「桃は若々しく、その花は燃えるように赤い」となりますが、やはり詩としてピンと来ません。そこで、著者は一気に飛躍して、この詩の訴えるところを関西弁の詩で教えてくれます。

実はこの詩、愛娘を嫁がせる時の親の心境を詠ったものなのです。そう分かると、今も昔も親の心情というのは変わらないものですから、読者は漢詩が含む感情と共振できるのです。つまり、漢詩に込められた普遍性を我々がキャッチ出来るようにしてくれる、という本なのです。著者がどういった風に関西弁で意訳しているのか、それは本書を読んでご確認下さい。

いずれにせよ関西弁を用いての大胆な意訳は、関西弁に馴染みがある人もない人も作品の取り込まれてしまう、不思議な親しみやすさを持っています。詩をたしなむにあたっては一読の価値アリ、の本ですよ。


作品情報

・著者:桃白歩実
・発行:子どもの未来社(2005)
・著者公式サイト:えごいすとな思想
・公式サイト:子どもの未来社







 

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