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枡儀の大島紬
「着る物」としての大島紬を求めて

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フランスのゴブラン織、イラン周辺のペルシャ絨毯と並んで、世界三大織物の1つと目される大島紬(おおしまつむぎ)。かつては黒砂糖と並ぶ薩摩藩の重要な財源だったというくらい、奄美大島に長く伝わる、トラディショナルな織物です。誰がどこで世界三大織物の1つなどと決めたのか定かではありませんが、そう言われるだけの歴史とクオリティを具えた織物である、ということには異存はないでしょう。

さすれば、大島紬の着物を求めるとなると、結構な値段になります。小売店によりますが、何十万、何百万円という単位は覚悟せねばなりません。この際、その金額が果たしてどれほどのものか、というのは読み手次第として、問題は何処でどういった大島紬を求めるかです。値段も品質もピンからキリまであり、しかも大島紬の定義自体も曖昧模糊な所が多いので、ここが肝心となってくるのです。


今回オススメするのは、本場奄美大島紬協同組合の組合員、奄美織物株式会社を子会社に持つ株式会社枡儀の大島紬です。そのココロは? 実はこの枡儀という会社、大島紬であることよりも着る物としての着物を重視する会社なのです。いくら伝統的な技が光る、高等な大島紬と言ったところで、あなたの衣服の1つとして不足があれば本末転倒だろう、というのが枡儀のポリシーだそうです。

枡儀は代々呉服関係の卸しを商いとしてきましたが、戦後間もなく株式会社として登記、徐々に呉服メーカーとしての頭角を現してきました。現在は7代目が社長を務めています。着る人にとって最上の着物を提供する、それが大島紬であるだけ、というバックボーンは、呉服を扱い続けてきた枡儀の歴史に裏打ちされているのです。もしあなたが実際に着る実用的な大島紬を求めるなら、一見の価値はありましょう。


「いや、別に大島紬を着たいわけじゃない。観賞用として持っておきたいのよ」とおっしゃる方もおられましょう。先述のペルシャ絨毯にしても、部屋で実用的に使わず、飾っておくだけという人もいますからね。まあ、そういう方には、ムリにオススメはしませんが・・・


本場大島紬 枡屋儀兵衛 -株式会社枡儀
・枡儀 専務取締役・上田哲也さんへのインタビューはこちら







 

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