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祇園祭
京都・八坂神社の、夏祭りの総本山

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祭りの季節と言えば、やはり夏だろう。グレープ、いや、オフコース(もちろん)、節分などに代表されるように冬場の祭りだってあるし、春や秋にだって、祭りはもよおされる。学園祭の定番シーズンは、総じて秋だろう。しかし祭りと聞けば、やはりイメージするのは、浴衣を着た女の子や打ち上げ花火、あるいは下駄の音だったりはしないだろうか?

そんな夏の祭りの総本山と言えば、京都は八坂神社で一カ月かけて行なわれる、「祇園祭」だ。その昔、奈良から京都に都が移った後の時代、祇園社(現在の八坂神社)で、疫病の流行をおさめるための祭りがもよおされた。これが西暦九七〇年には、年一回の恒例行事となって、「祇園祭」の伝統が始まったとされる。



僧侶がお経を読んだり、音楽や踊りを鬼(御霊とも呼ばれる)に捧げたりして、何とか疫病を鎮静化してチョンマゲ、と当時の人々は祈ったものだが、なにぶん、暮らし向きは不安定だし、エンターテインメントも少ない時代のこと。この祭りに都中から人々が集まって、狂喜乱舞したと言う。やがて、この熱狂が全国に伝播し、各地に夏祭りの風習が生まれた。「祇園祭」が夏祭りの総本山とされるゆえんである。



現在の「祇園祭」はどんなものか。七月一日、稚児(化粧を施した男の子)が、四条通にかけられたしめなわを切ってスタート。翌七月二日には、京都市役所で巡行の順番を決める、くじ取り式がおこなわれ、そこから前祭(さきまつり)やら花傘巡行やら、さまざまな行事が執行される。






七月二十四日に行われる花傘巡行

そのしめくくりは、七月末日、八坂神社境内の「疫神社」の鳥居にくくりつけられた大きな輪っかを、参拝者がくぐって、厄払いの護符を受け取る夏越祭。これがじつに一ケ月に及ぶ祭りのエンディングとなる。

目玉となる出し物が数多くあるので、是非、京都付近に一ヶ月ほど滞在して、いずれも堪能してもらいたい。しかし上述の通り、何と言っても「祇園祭」は、疫病さん、カンベンしておくんなはれ、という祈念に端を発した祭り。なので、正しく祭れば疫病を払う守護力を発揮するという神さま、スサノオ(牛頭天王とも呼ばれる)を載せた神輿の巡行などは、特に必見だろうか。


衹園祭 | 京都市観光協会




 

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