日本語 | English

■ 2月28日~3月30日にかけて、「日本の伝記」を取り扱います







Atom_feed
あさひの「バタバタ茶」
富山県朝日町に古より伝わる、飲みやすい黒茶

LINEで送る

静岡県は別格としても、中部地方には実に多種多様なお茶文化があります。最北端では新潟、最南端では三重に至るまで、それぞれの地で実にヴァラエティに富んだお茶が楽しめます。中には珍種もありまして、「黒茶」と呼ばれている後発酵茶が飲まれてきたのが、富山と新潟の県境的ポジションにある富山県の朝日町。あさひの「バタバタ茶」はここの名産です。


品種: やぶきた

茶種: 後発酵茶
価格: 税抜500円(100 g)
おすすめの浸出時間: 1時間

まずは黒茶とは何なのか、というところですが、ここでの黒茶に使われるお茶の品種自体は、日本で最もポピュラーな「やぶきた」です。黒茶とは幽かに酸味が楽しめるお茶です。中国のプーアル茶(雲南省)を思い浮かべてもらえば、分かりやすいかも知れません。ちなみにプーアル茶も後発酵茶、日本では他に碁石茶(高知)などが後発酵茶の例として挙げられます。

富山県朝日町は、日本海を臨む茶産地。この地方では、新茶の時期ではなく、7月~8月頃、熟した茶を枝ごと切り取ります。それを蒸して、1カ月間ほど発酵、天日干しにて乾燥させて、出来上がりです。その茶葉は、煎茶のような細かい物ではなく、秋になれば散見される、その辺の落ち葉に似ています。


バタバタ茶とは、朝日町に伝わる、この黒茶の伝統的な飲み方のことと言われています。お茶を木綿などで出来た袋に入れ、煮出した汁を茶筅(ちゃせん)でバタバタと泡立てて飲むのです。泡立てることにより味も風味もまろやかさを増し、独特の口当たりを生むそうです。夏には冷やして飲んでもなかなかの風味とのこと。

元々はこのバタバタ茶、朝日町一帯の宗教儀式の一種だったようです。婚礼や出産などの際に飲まれる風習が、1400年代頃から脈々と受け継がれてきたそうですが、なるほど、四国などの他の地方の黒茶に比べ、すっきりしていて飲みやすく、かの地の集落の潤滑油として重宝されてきたのも道理です。



会社情報

・社名: 株式会社あさひ
・住所: 〒939-0742 富山県下新川郡朝日町沼保969
・電話: 0765-83-2688
・営業時間: 午前8時30分~午後5時30分







 

飯田園の「稀天」
一貫して自社プロデュースの、茨城の猿島茶

出雲茶「極」
出雲のお茶、至高の一品