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稲庭うどん
秋田の名物うどん、江戸より今に至る

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日本三大うどんの1つに挙げられる稲庭うどん。東北地方、秋田県湯沢市稲庭町でつくられる干しうどんのことです。その製法が確立されたのは、1665年(徳川家綱の時代です)のこと。



もともと江戸時代中期まで秋田藩主への上納品であったため、一般庶民に手が届くシロモノではなかったとされています。庶民の味として、かの地で親しまれるようになったのは明治時代のことだとか。

稲庭町の佐藤養助商店がつくる稲庭うどん。藩主への上納品だったころから、稲庭うどんをつくってきたのは稲庭吉左エ門を宗家(そうけ)とする御用職人でした。佐藤養助商店は、その稲庭家の系譜に位置する、いわば稲庭うどんの正統後継者なのです。

通常、うどんは包丁で切ってつくるのが主ですが、包丁を使わずに手で伸ばしてゆくのが稲庭流だそうです。ことほど左様に、佐藤養助商店にてつくられる稲庭うどんは、職人の手づくり。全工程にはなんと三日ほど費やすとのことですが、それだけの時間を掛けてこそ、強いコシが生まれるのです。



工程はもちろんのこと、材料の選定から出来上がったうどんの検(あらた)めまで、モノを言うのは職人の熟達した目と手。たとえば湿度は日ごとに変わるため、うどんの乾燥時間もその都度調整して変えなければいけません。

2013年には台湾にも進出した佐藤養助商店ですが、やはり秋田県に伝わる、歴史あるうどんですから、秋田県を訪れて食べるのが王道かと思います。


稲庭うどん|佐藤養助商店




 

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