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■ 4月30日~6月29日にかけて、「日本のジャズ」を取り扱います







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くじら餅
山形のひな祭りでは定番の和菓子

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3月の恒例行事といえば、何と言ってもひな祭りでしょう。別名「桃の節句」とも呼ばれる、女の子の成長や健康を祈るお祭りです。東北地方の一部の地域(さらにその地域の中でもさまざまみたいですが)では、4月3日にひな祭りをお祝いすると言います。なので、こんな話題を3月後半に出すのは、少しも季節外れではなく、自然なことなのです。

山形県最上地方において、ひな祭りの定番菓子にあたるのが「くじら餅」です。どんなお餅かと言いますと、まずもち米とうるち米を粉状にして水で練ります。(実質、水に浸すわけですが、これに数日間掛けるそうです)それを伸ばし、クルミや砂糖等を加えて蒸せば出来上がりです。



くじらの肉が入っているわけでもないのに、なぜくじらなのか。諸説あります。そもそも地方によっては「くぢら」と表記したり「鯨餅」としたりしますから、そういう名前の餅なんだくらいに思っておいた方が良いような気がします。

山形の和菓子のスタンダードであり、昔は一般家庭でもよく作られていたみたいです(統計を取ったワケではないので、このあたりの割合は分かりません)。やわらかい内に食べるのがベストですが、固まったのを焼いて食べるやり方もアリ。味も、各家庭によって個性が出るわけですね。



ちなみにこのくじら餅、平成に入って間もない頃、国の公認の非常食としての候補に、水面下で揚がっていたとの話もあります。結局、保存期間がネックとなり(さすがのくじら餅も数年はもたないのです)、立ち消えになったそうですが、換言すれば、そのくらいポピュラーな伝統食ということでしょう。山形のお菓子と言えば、くじら餅なのだ、と。




※参考文献:
新庄の菓匠たかはし『新庄が好き!人が好き! くじら餅物語』高橋雄一(2004年)
農山漁村文化協会『日本の食生活全集6 聞き書 山形の食事』木村正太郎 他(1988年)


くじら餅 - 新庄の菓匠 たかはし




 

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