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■ 2月29日から3月30日にかけて、文房具をフィーチャーいたします。







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日本の衣料品
モキリー代表 ニットアーティスト

トキ トモコ

< 2012年07月28日 >




■独特のアイデアと手法で、様々なニット編みのアイテムを制作・展開するブランド『モキリー』は、日本が誇るニット・アーティストであるトキトモコさんにより、2002年6月に作られたブランドだ。そしてそれ以来、『モキリー』からは世界的に評価の高い作品が数多く送り出されている。今回はそのトキトモコさんにインタビューを敢行。まずは編み物を始めたキッカケから訊ねてみた。

「はじめて編み物をしたのは、小学2年生の授業でした。でもその時はあくまでも授業という感じで、特に興味もありませんでした。母親が洋裁や編み物を趣味でしていたので、1種類のみ編み方を伝授してもらい、課題を提出して「はい終わり!」という感じでした」


■確かに日本の多くの小学校には家庭科なる授業が存在し、編み物を行なう。しかし当時はそれだけだったという。手芸部などに属していた経歴からブランドを立ち上げた、などではないと言うのだ。

「その後だいぶ年月が過ぎ、デザイン会社に勤めていた頃(西暦2000年前後)に、自宅で何となく母の毛糸で編み物を始めてみたところ、小2の頃の感覚を手が覚えていて、スイスイ編めてしまいました。1種類の編み方だったんですけど(笑)。特に何を作るでもなく始めたのですが、変な形のセーターが出来上がりまして・・・で、それが「面白い!」と思えまして。どんどん没頭して行って色々作っていたら、そのうちにアパレル会社に勤めていた友達に「うちで売る?」と言われたんです」




白系パッチワーク
37,800円(税込)

■その頃はグラフィック・デザイナーとして会社勤めをしていたトキトモコさんは、徐々にニット編みの世界へ進むようになってゆく。

「当時私は(グラフィック・デザイナーとして)会社勤めでしたし、半分遊びっていう感じで作って納品していたのですが、いつしか結構本気になっていました。丁度その頃は(グラフィック・デザイナーとして)フリーで活動しようかと考えていた時期でしたので・・・そこで会社を辞めて、ニットの方ももっと力を入れよう、と思うようになりました」


■遠い日の編み物の記憶が年を経て開花した、というわけだ。そして、それまで(グラフィック・デザイナー)とは全く異なる世界への挑戦に際して、『モキリー』は生まれた。

「アパレルは全く知らない世界なので、どうしたら良いか分からなかったのですが・・・たまたま行ったイベントで、洋服の展示会の募集をしていたので参加することにしました。で、参加するにあたって、ちゃんとブランド名やコンセプトも決めようと思い、丁度10年前ですね、2002年6月に『モキリー』が生まれました」