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■ 2月28日~3月30日にかけて、「日本の伝記」を取り扱います







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『THE 有頂天ホテル』
日本随一のコメディ・ライターが送る大晦日群像コメディ

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大晦日と聞いて、何を思い浮かべるだろう? NHK紅白歌合戦だろうか? 年越しそば? 二年参り? 冬休みの宿題? カウントダウン・パーティー? 掛取万歳? なまはげ? なぜか高値になる練り物? 思いつくものは枚挙にいとまがないほどあるだろう。つまるところ、それだけせわしいとされる師走の中でも特にせわしい日であるということだ。

『THE 有頂天ホテル』
監督・脚本:三谷幸喜
配給:東宝

だが、ただ慌ただしいだけではない。次の年が来るという慶びからか、何処か非日常的な楽しい気分が味わえる日でもある。

そんな楽しい慌ただしさを描いた秀作コメディが、日本が誇るコメディ作家・三谷幸喜が脚本・監督を務め、二〇〇六年に公開された『THE 有頂天ホテル』だ。

舞台は大晦日のホテル・アバンティという架空のホテル。夜十時から年明けのカウンダウン・パーティーまでの二時間、そこで起こる様々なキャラクターに起こる様々な出来事をリアルタイム・ドキュメント風に描いている(二時間の出来事を二時間ちょっとを使って描いてゆく)。

雑な説明だが、これがこの映画の本質なのだ。主役らしい主役はない。一応副支配人が主役なのだが、彼が物語の主軸という訳でもない。ただでさえ忙しない一日の中、色々な物語が忙しなく詰め込まれ、それが少しずつ繋がってゆくさまは観ているだけで痛快なものがあるし、大晦日の「慌ただしくも楽しい」気分を味わうことが出来る。

なお、三谷をして「(今作で)映画製作における美術の大切さを思い知った」と言わしめるほど、細部にまでこだわったホテル・アバンティのセットも見事なもの。この映画を観て実際にホテル・アバンティに宿泊したくなった観客も多かったという。






 

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