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■ 8月31日~9月29日にかけて、「2016年のポップス」を(今頃)取り扱います







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『ブラック・ジャック』
日本が誇る医療マンガを最高の表現で昇華した傑作映画

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1996年、アメリカ合衆国はアトランタにてアトランタ五輪が開催された年。同五輪を題材としたアニメーション映画『ブラック・ジャック』は公開された。

『ブラック・ジャック』
原作:手塚治虫
監督:出崎統
脚本:森絵都・出崎統
配給:松竹
原作は、日本の漫画およびアニメの歴史を語る上でおよそ欠かすことのできない重鎮・手塚治虫。『ブラック・ジャック』は氏の代表作のひとつでもあり、氏の没後、『あしたのジョー』『ベルサイユのばら』などを手がけたアニメーション監督・出崎統を監督に迎え、複数のオリジナル・ヴィデオ・アニメ作品の製作・発表が敢行された。それと並行して作られたのがこの劇場作品である。

物語はアトランタ五輪にて驚異的な新記録がいくつもの競技において樹立されたところから始まる。

通常考えられていた人間の肉体的能力からは想像し得なかった記録を達成した選手たち。彼らは「超人類」と呼ばれ、世界中を熱狂の渦に巻き込んでいた。同じ頃、無免許医師・ブラック・ジャックはとある白人少女の外科手術を執刀していた。そして2年が経ち、ブラック・ジャックのもとへ当の少女の病気が再発したとの報せが入る。やがてその少女の再治療は五輪で人気を博した「超人類」の謎へとブラック・ジャックをいざなう。

日本のアニメ製作は1997年以降、本格的にデジタル化が進んだ。ために、現代から見るとやや前時代的な作りになっていることは否めない。しかし、それゆえの陰影の美しさ、描写や動きの細やかさが際立ち、日本のアニメの底力を見せつける。

物語の素晴らしさは、言わずもがなである。






 

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