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『誰もがエリカを愛してる』
あがた森魚による、日本のタンゴ・マスターピース

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2000年代の日本の芸能界において、そのお騒がせ振りで民衆に大きく印象を残した女優・沢尻エリカ。彼女は芸能界において、その独特な言動の数々でさまざまなバッシングを受けた。多くはマスコミの偏狭な報道によるものだが、そんな彼女を擁護する作品が、今年発表された。北海道出身の日本のアーティスト・あがた森魚による「誰もがエリカを愛してる」だ。


誰もがエリカを愛してる
2011年9月21日 発売

1. 山椒魚が出てきた日
2. 沢尻エリカのぶるぅ。
3. 街角ラ・ジュンバ
4. 4000粒の恋の唄
5. ご免あそばせカンバラーチェ
6. 花咲くオレンジの木
7. 印度洋タンゴ
8. 不良仲間と貴女
9. 赤い砂漠で待っている
10. さようなら世界夫人よ
11. 沢尻エリカのぶるぅ。
 (誰もがエリカを愛してるヴァージョン)
12. 大好きがやってくる
13. 街角ラ・ジュンバ<特別組立付録>
と、いっても当アルバムの全楽曲が沢尻に対してのものではない。むしろ大多数は無関係。タンゴの名曲のカバーや、2009年発表の日本のロック・バンド、ザ・イエロー・モンキー(2004年解散)のトリビュート・アルバム『ディス・イズ・フォー・ユー』への参加曲(「4000粒の恋の唄」)など、カバーが多数を占める。新曲は4曲というところでは、純然たるニュー・アルバムとは言い難いかも知れない。

というのも、彼にとっては実に24年ぶり、3枚目となるタンゴ・アルバム。タンゴの本場・ブエリスアイリスなどでの海外録音と手練れのミュージシャンたちのプレイにこだわったその曲たちの仕上がりは、深遠を味わうに良く、聴く者を異世界へといざなうもの。無論、還暦を越えてなお衰えるどころか進化を見せるあがた森魚のヴォーカルも絶品だ。

しかしタンゴは何といっても演奏の出来が良し悪しを決める。コンピュータ演奏に依存した現代の日本のポピュラー・ミュージックの中では、かえってこの素晴らしい演奏からなる曲たちは異端とされようか。それでも心地好く響くバンドネオンの音など、日本人の耳にも、何処か懐かしく新鮮な音たちが確固としてある。これが、沢尻エリカが味わった憂鬱や悲しみにつながるものなのか。それは一聴のち、判断してもらいたい。








 

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