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『& Jazz』/森川七月
関西の若手ジャズ・シンガーの処女作

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関西ジャズの世界で、期待をその一身に寄せられる若手のシンガーといえば、森川七月(なつき)だ。


大阪府出身の彼女。大阪というと、何処か「ソウルの街」たる印象をお持ちの方もおられようが、この女性は若干20代半ば(1985年生まれ)にして、ジャズやソウル、ラテンなど幅広く、そしていわゆる豊潤なテイストを実現するヴォーカルを持っていると言える。


「&Jazz」 森川七月
2008年3月26日発売

<収録曲>
1. Lullaby of Birdland
2. All of me
3. It's a sin to tell a lie
4. Lover come back to me
5. Stardust
6. Love me or leave me
7. Antonio's song (The rainbow)
8. Why don't you do right
9. A taste of honey
10. It's too late
11. Your song

そんな彼女の作品数は決して多くないが、やはり推すのはファースト・ソロ・アルバム『& Jazz』だ。2008年3月26日に発売されたジャズのスタンダード・カヴァー・アルバムであり、彼女のソロ・シンガーとしてのデビュー作でもある。


彼女が20代前半の時のテイクであり、当然未熟さというのは目立つ。「All of me」や「Lover come back to me」などは、アレンジのためというのもあろうが、その未熟さが顕著に表れていると言えよう。


しかし、それも甘受させるほどのヴォーカルといおうか、味わいが確かにあるのだ。軽々しく、初々しさから来る魅力などとは言えない。そんなものはジャズには似合わない。若い彼女の「これから」に期待させられる要素を含んでいる、才能あるヴォーカルが存在するのだ。


翻って言うなれば、もうこの歌は聴けない。彼女のヴォーカルが円熟味を増し、シンガーとして成長を遂げれば、もうここに収録されている歌ではありえない。そういうところでも、一度は触れてみてほしいアルバムなのだ。


ただ、惜しむらくは近年(2009年以降)リリースが途絶えていることだ。しかし、2010年のビルボード大阪に出演したり、今年の3月に神戸でライヴがあったりと、決して活動停止はしていない様子。


今後期待できるジャズ・シンガーの処女作。


森川七月 オフィシャルサイト






 

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