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『REMINISCENCE』
山中千尋による「回想」のアルバム

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『REMINISCENCE』はジャズ・ピアニストである山中千尋の、アーティスト・デビュー10周年というアニヴァーサリー・イヤーに発表されたアルバムだ。


『REMINISCENCE』

通常版

SACD

初回限定盤(DVD付)

2011年8月24日 発売
ユニバーサル・ミュージック

01. レイン、レイン・アンド・レイン
02. ソウル・サーチン
03. クロース・トゥ・ユー
04. デッド・ミート
05. エリ・イ・エラ
06. マスカレード
07. シー・ディド・イット・アゲイン
08. ユーヴ・ガット・ア・フレンド
  / セントラル・パーク・ウェスト
09. ラ・サンバ・デ・プロフェット
10. キャント・テイク・マイ・アイズ
  オフ・オブ・ユー

ヴァラエティー豊かな楽曲群を自身プロデュースによりリアレンジした「回想」なるタイトルではあるが、何も山中千尋本人のこれまでのルーツをたぐるだけのアルバムではなさそうだ。


2011年3月11日、東日本大震災が起こり劇的なダメージを被った日本。彼女自身も被災地である福島の生まれであることから、あの大震災とそこから学んだことを忘れてはなるまい、というメッセージも含まれているのではないかと汲み取れる。


今回唯一のオリジナルであるオープニング・ナンバー「レイン、レイン・アンド・レイン」がその象徴にも取れる。雨はつまり悲しみ、涙、嘆き、または自然の恵みなどを表す。これは震災の被災地であり、また原子力発電所の事故から来る放射能問題に今なおさらされる福島を思って(ピアノで)唄われたものではあるまいか、と。


彼女は名門、デッカ・レーベルから海外デビューも果たし、アメリカを拠点にワールドワイドに活躍するジャズ・ピアニストだ。しかし、なればこそ、故郷への思念もより強くなるものではなかろうか。


もっとも、悲嘆にくれるばかりではない。後に続くポップス、ロックなどジャンルを超えて演奏される曲たちは色とりどり。聴く者に明るい印象をもたらしてくれる。そして、ラストにはちょっとした遊び心がこめられており、思わずクスッとさせられる。


あの震災から1年。改めて今作を聴きながら、あの日のことに、この1年に、そしてこれからに、思いを巡らせてみたい。



山中千尋 公式サイト






 

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