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■ 10月31日~11月29日にかけて、「2017年のポップス」をフィーチャーします







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『私花集(アンソロジィ)』
さだまさしを、ベストの次に聴くならこのアルバム!

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去年6月に出たさだまさしのオールタイム・ベスト・アルバムが、オリコン初登場3位をマークし、その後48週にわたってチャートに君臨し続けました。70年代にデビューして以降、継続的に活動を続けているさだまさしの楽曲は、今もなお訴求力を失っていない、ということでしょう。


私花集(アンソロジィ)
1978年3月25日

ワーナー・パイオニア
価格: 2,000円(税抜)
01. 最后の頁
02. SUNDAY PARK
03. 檸檬
04. 魔法使いの弟子
05. フェリー埠頭
06. 天文学者になればよかった
07. 案山子(かかし)
08. 秋桜(コスモス)
09. 加速度
10. 主人公

青い下線は執筆者推薦曲を表しています。

作詩・作曲: さだまさし
(#09のみ、作曲は渡辺俊幸)
とはいえ、昨今さだまさしに興味を持った人は大変ではないでしょうか。なぜなら、現在までさだまさしが発表したオリジナル・アルバムは38枚あります。それらをひとつひとつシラミ潰しに聴いていくのもひと苦労ですし、ディスコグラフィのデータを目の前にため息をひとつついて、「どうすっべかなぁ」と、あきらめてしまいそうになります。

そんなわけで、ここでは1978年に発表された『私花集(アンソロジィ)』をおすすめしたいと思います。

なんと『私花集(アンソロジィ)』の全10曲から、前述のベストに収録されたのは4曲。ベストをきっかけにさだまさしの音楽に触れた人にとって、楽曲がかぶりすぎていないが全く知らないでもない、という程度の、良いあんばいではないでしょうか。

「天文学者になればよかった」のようなコミカルで軽妙な楽曲もありますが、あらためて素晴らしいと思うのは、さだまさしの歌詩世界の美しさと、絶妙な視点です。もともとは花にまつわる楽曲を集めたアルバムにしようとしていたということですが、時間が足りないなどの理由から断念したそうです。

そういうところでいえば、「秋桜」などは、さだまさしの当初のコンセプトに添った「本来の楽曲」足り得るでしょう。「最后の頁」同様、山口百恵に提供した楽曲のセルフ・カヴァーですが、この楽曲は「檸檬」と並んでこのアルバムの核ではないでしょうか。そのくらいの風格をたたえています。まぁ、どちらも前述のベストに収録されてはいるのですが。

2007年のTBS『クリスマスの約束』では小田和正が「秋桜」をカヴァーしましたが、その際にさだは「初めて良い曲だと思いました」と感想を述べていました。いやいや、さださん、さださんのヴァージョンも十分良い曲ですよ。



さだまさしオフィシャルサイト
今夜も生でさだまさし-NHKオンライン
早稲田大学さだまさし研究会 BLOG







 

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