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A WILL/LUNA SEA
LUNA SEAが、「今」に刻み付ける意志

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バンドの再結成というのは、えてして成功はしないもの。良くて、解散以前のころの熱量、そのピークの再現に終始する。悪ければ、ノスタルジーだけで終わってしまい、「やっぱり、やめといたほうがよかったんじゃない?」という空気を漂わせて消える。この両極端の間から抜け出た再結成バンドは、筆者の知る限り、存在しない。

A WILL
2013年12月11日発売

ユニバーサルJ
価格: 税込3,059円(通常版)
税込3,980円(初回限定版)

01. Anthem of Light
02. Rouge
03. The End of the Dream
04. MARIA
05. Glowing
06. 乱
07. absorb
08. Metamorphosis
09. 銀ノ月
10. Thoughts
11. Grace

全作詞・作曲: LUNA SEA
プロデュース: LUNA SEA
そもそも、人間関係の問題にしろ、音楽性の問題にしろ、1回だめになったものを復活させ、まして発展させるなんて、そう簡単に出来るわけがないのだ。

2000年、「終幕」という名目で解散し、その後しばらくして再結成した、日本に数あるヴィジュアル系バンドのルーツのひとつでもある、ルナ・シー。彼らが、再結成後、初のアルバムとなる『ア・ウィル』をリリースしたわけだが、このアルバムも、やはりその枠から出ることはない。おそらく、ファンならば誰もが、解散前に発表した作品群の中に、「最高傑作」とする、思い入れたっぷりの作品があるだろう。『ア・ウィル』が、それをうわまわることはないのだ。

しかし、このアルバムには、文字通り、ひとつの意志がこめられている。それは、ヴィジュアル系のルーツたる彼らが、今一度、現在の世にその音楽を刻み込み、そのマキシマムを指し示す、というものだ。

それは多彩なサウンドから、曲から、歌詞から、伝わってくる。V系ロック全盛期のころを思い出させるような「乱」、流麗なメロディが光る「マリア」、後進の、ディル・アン・グレイなどのバンドには負けまいと、骨太なロックを響かせる「ルージュ」など、まさしく、過去から現在までのルナ・シーを総ざらいしたような音楽性が、アルバムを構成している。

そして、ここまで過ごした時間が、時代が、彼らに多くのことを吸収させ、同時に喪失もさせたのだろう。歌詞は、妖艶なものから、希望を求める言葉まで、色とりどりだ。まちがいなく、再結成しなければ、作りえなかったアルバムであるだろうし、今現在をリーチにとらえた楽曲たちなのである。

もはや彼ら自身、セールスやコンサートの動員数などで、過去の自分たちを超えようなどとは、みじんも思っていないだろう。それでも、5人が集まり、曲を作り、音を鳴らす。その意味は、そこにある意志は、『ア・ウィル』で完遂されたのではないか?


LUNA SEA OFFICIAL WEBSITE







 

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