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■ 8月31日~9月29日にかけて、「2016年のポップス」を(今頃)取り扱います







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『DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム』
ドリカムのベストが示す、日本の音楽産業の問題点

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DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム
2015年7月7日発売

DCT records

DISC 1: LOVE
01. うれしい!たのしい!大好き!
02. 決戦は金曜日
03. JET!!! ‐album version‐
04. 連れてって 連れてって
05. 大阪LOVER
06. 愛がたどりつく場所
07. Ring! Ring! Ring!
08. Eyes to me
09. 時間旅行
10. The signs of LOVE
11. 星空が映る海
12. 未来予想図 ‐VERSION '07‐
13. 未来予想図II ‐VERSION '07‐
14. ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~
15. WINTER SONG
16. LOVE LOVE LOVE

DISC 2: TEARS
01. あの夏の花火 ‐SENKOU-HANABI VERSION‐
02. す き
03. 愛してる 愛してた
04. 三日月
05. めまい
06. マスカラまつげ
07. もしも雪なら
08. やさしいキスをして
09. 悲しいKiss
10. 忘れないで
11. SNOW DANCE
12. LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~
13. SAYONARA
14. あなたに会いたくて
15. 琥珀の月
16. 沈没船のモンキーガール

DISC 3: LIFE
01. その先へ
02. 朝がまた来る
03. ねぇ
04. AGAIN
05. 空を読む
06. 何度でも
07. きみにしか聞こえない
08. さぁ鐘を鳴らせ
09. TRUE, BABY TRUE.
10. 24/7 ‐TWENTY FOUR/SEVEN‐
11. サンキュ.
12. 眼鏡越しの空
13. 笑顔の行方
14. HAPPY HAPPY BIRTHDAY
15. あなたにサラダ
16. MERRY-LIFE-GOES-ROUND
17. 晴れたらいいね
18. またね ‐ALBUM VERSION‐


青い下線は執筆者推薦曲を表しています。


Executive Producers: 中村正人、吉田美和


いやはや、これはモンスター・アルバムと称するに相応しいと思います。ドリカムこと、DREAMS COME TRUEが2015年に出したコンプリート・ベストアルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム』のことです。

何が凄いと言って、収録されている楽曲のポップスとしてのクオリティは言うに及ばず、オリコン・チャート上での動きが凄まじい。まず同ウィークリー・チャート初登場1位。これだけでも十分なのですが、なんと登場して3週間、連続1位という記録を樹立。4週目はV6のベストアルバムに1位の座を譲りましたが、翌週には1位の座を奪還しました。そんなこんなで、このアルバムが1位に輝いたのは6週に及んだのです。

ちなみにこのアルバム、これを執筆している現在(10月半ば)も同チャートのトップ10にいます。発売は7月7日なのに、です。売上は70万枚を突破とのことですが、物書きにあるまじきを覚悟で、もう「凄い」としか言いようがありません。

このベスト盤が発売された動機について、ドリカムの中村(ベース)は、自分達の過去の作品がもうCD店、レンタル店から姿を消しつつあり、そのCD店自体も全国から消えつつある現在、改めてリスナーにドリカムの過去の作品を聴いてもらいたいから、と語っていました(※1)。また、CD不況が避けられない以上、CDでのベストはこれが最後になるかもしれない、とも(※2)。

確かにCD不況と言って良いほど、日本ではCDが売れなくなりました。しかし昨年の「アナと雪の女王」のサウンドトラックや今作のヒットが示すように、聴衆を魅きつける音楽が収録されてさえいれば、かつてのように何百万枚とはいきませんが、まだ何十万枚とCDは売れるのです。

言い換えると、今のCDが売れない状況は、ダウンロードやストリーミングの隆盛も確かに要因の一部でしょうが、作られる音楽が聴衆にとって魅力的じゃないことに起因するのではないでしょうか。今作のヒットは、今の音楽の作り手(スタッフや宣伝マン含む)に猛省を促すものだと思います。

「そんなもん、往年のヒット曲のおかげだろ」との指摘もあるかも知れません。しかしそれなら、往年のヒット歌手たちのベスト盤は軒並み何十万枚と売れてなければおかしいでしょう。でも必ずしもそうはならない。やはりドリカムというバンドのパワーと、今作に収録されているポップスの素晴らしさゆえ、に尽きるのです。




※1・・・スペースシャワーTV「DREAMS COME TRUE “私のドリカム”スペシャル」内の発言より
※2・・・ドリブログ 2015年7月5日参照


Dreams Come True Official Site






 

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