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『Selfish』
前田敦子の5年間、パッケージしました?

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2012年にAKB48を卒業した、同グループの看板的存在だった前田敦子さん。とはいえ、ソロでの歌手活動は卒業前年の2011年から展開されていました。『Selfish』はそんな彼女の5年間の軌跡をひとまとめにしたファースト・アルバムです。4種類の複数商法ですが、今回手にとったのはCDのみのDタイプ。他のタイプにはそれぞれ異なる内容のDVDが付属する他、2曲目が異なるという仕様です。(Aタイプは2曲目が「タイムマシンなんていらない」となり、全14曲となります)


『Selfish』(Type-D)
2016年6月22日発売

KING RECORDS

01. Selfish
02. わがままなバカンス
03. タイムマシンなんていらない
04. Sunday drive
05. セブンスコード
06. 冷たい炎
07. コンタクトレンズ
08. 壊れたシグナル
09. I’m free
10. 懐かしい初めて
11. Flower
12. 頬杖とカフェ・マキアート
13. 君は僕だ
14. 風のアコーディオン
15. 右肩


青い下線は執筆者推薦曲を表しています。

A&R Director:平岡有希子(KING RECORDS)
プロデュース&全作詞:秋元康

私自身、前田さんの曲は、AKB48時代の曲は「ポニーテールとシュシュ」や「フライングゲット」などいくつか知っていましたが、ソロとなると聴いたことがありませんでした。で、聴いてみて思ったことは「歌手・前田敦子というのはアリだな」でした。なんか凄く上から目線になってしまいましたが、要するにこれはこれで、つまりAKB48とは全然別物で、結構良いんじゃないかと思ったのです。

アルバム構成としては賛否両論ありましょう。冒頭の2曲以外は今までのシングルとそれらのB面曲ですから、寄せ集めとしか言いようがありません。きっとこれまでのシングルを漏れなく集めてきたファンはガッカリしたことと思います。しかし私のようなビギナーにはありがたい。前田敦子さんの歌手としてのキャリアが凝縮されているわけですから、わかりやすいのです。

ディスコグラフィー的に言うと、最も古い曲が2011年の「Flower」で、最新のは「Selfish」になります。

「Flower」ではヴォーカルの表現力が曲に追いついていませんが(録り直しはいっさい行われていません)「Selfish」ではそれなりにアクセントが付けられています。「Flower」当時はソロの歌手としてやっていくなどのヴィジョンはなかったと語る彼女ですが、そうすると、このファースト・アルバムに要した5年間は、歌手としての自覚がゆっくりと芽生え、それがヴォーカルに反映されてきた5年間と見ることもできそうです。

前田さんご本人はバラードがお好きだそうです。それゆえ今作もバラードが多めです。ヴォリュームがあるということもあり、聴いていてダレてくるのは否めません。実際耳に残るのは「タイムマシンなんていらない」や「君は僕だ」などのリズムがしっかりした曲だと思います。ここらへんは彼女のライヴ経験値の少なさによるものでしょうか。だいたいどの歌手もライヴを重ねると盛り上げる曲の重要性を痛感し、アップテンポの曲が多めになりますからね。

いずれにせよこのアルバムで提示されるのは、「2016年の前田敦子」ではなく、それも含めた「前田敦子の2011年から2016年」です。マイペースで歌手活動を続けていきたいと語る彼女ですが、さてさて、次はどうなるのでしょうか。個人的にはバンド・サウンドをバックに唄う前田敦子も聴いてみたい気がしますけれど。


Atsuko Maeda Official Website | 前田敦子オフィシャルウェブサイト





 

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