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■ 2月28日~3月30日にかけて、「日本の伝記」を取り扱います







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旅のために生まれたアルバム
『股旅』/奥田民生

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『股旅』。1970年代の市川崑監督の映画ではない。奥田民生が1998年3月に発表した、自身4作目になるソロ・アルバムだ。

『股旅』
<『股旅』のジャケット写真>
スペシャルサンクスには
このOTマークと呼ばれる
マークを思わせる山を教えた
女性がクレジットされている。
ただ、その人はどちらかと
言うとスピッツ・ファン
だったそうだが。
股旅とは、芸人やバクチ打ちが諸国を股にかけて旅行する事を指す。その名を冠したアルバムだけあって、このアルバムは旅(ツアー)から生まれたといっても過言ではない。

奥田民生は前年1997年7月1日より「股旅」と題したツアーを、府中を皮切りに同年9月まで38公演を開催。さらにアルバム発表のタイミング・1998年3月から同じく府中を皮切りに、「股旅ふたたび」なるツアーを3ヶ月間40公演行なった。さらに、奥田が単身ギター弾き語りで公演を行なうというスタイルの「ひとり股旅」なるツアーが'98年10月より18公演催された。

ただし、旅をテーマにしたアルバムとはいえ、人生を旅になぞらえたような険しい内容ではない。『遺言』『リー!リー!リー!』等の楽曲に感じられるような、あくまで緩やかな、ユーモア溢れる内容となっている。

一方で、ライヴで鍛え上げたグルーヴを武器にした『手紙』『あくまでドライブ』などもあり、まさにツアーのためにツアーから作られた、「旅」からなるアルバムといえる。そして、時代性から解放され、普遍的魅力を持つ楽曲たちは、今の閉塞感と絶望感で張り詰めた日本にこそ、何かを問いかけているような鳴りを抱えている。








 

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