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■ 8月31日~9月29日にかけて、「2016年のポップス」を(今頃)取り扱います







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Moira
サウンド・ホライズンが描く、運命

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サウンド・クリエイター兼音楽プロデューサー、レヴォが主宰するサウンド・ホライズン。彼らは、その楽曲、活動形式、ヴィジュアルなど、すべてが独特だ。

Moira
2008年9月3日発売

キングレコード
通常版: 税込3,000円(上)
初回限定版: 税込3,800円(下)

1. 冥王
2. 人生は入れ子人形
3. 神話
4. 運命の双子
5. 奴隷市場
6. 雷神域の英雄
7. 死と嘆きと風の都
8. 聖なる詩人の島
9. 遥か地平線の彼方へ
10. 死せる者達の物語
11. 星女神の巫女
12. 死せる乙女その手には水月
13. 奴隷達の英雄
14. 死せる英雄達の戦い
15. 神話の終焉

全作詞・作曲: Revo
幻想楽団と称されるサウンド・ホライズンは、メンバーはレヴォ1人。彼が、楽曲に必要なプレイヤーや歌い手をそのつど招集し、楽曲を構築する。いわば、特定の形式を持たない楽団なのだ。

楽曲も、彼らのそれは、物語音楽と形容される。ストーリーCDと銘打って、そのコンセプトに添った歌、ナレーション、効果音、そしてヴィジュアルが、パッケージにこめられ、レヴォが描く独自の物語を演出する。彼らの6枚目のストーリーCD、『Moira』は、ギリシャ神話をモチーフにしており、アルバムの最初から最後まで、ひとつの物語を描いている。

『Moira』、いわずもがな、運命の女神であるモイラのことであるが、ここでの読み方は「ミラ」。つまり、ここで描かれる物語は、ギリシャ神話というモチーフこそあっても、オリジナルのそれであり、そして受けとりかたも、聴き手それぞれに委ねられているということだ。

歌い手も、内藤彩加、宇都宮隆、岩崎良美、霜月はるかなど、豪華な顔ぶれがそろい、頑強かつ幻想的な物語世界を、みごとに実現している。むろん、声優・ナレーター陣も、深見梨加、ゆかな、大塚明夫、日髙のり子など、一流どころばかり。

ありとあらゆる制約と常識を逸脱し、オンリー・ワンの世界を見せてくれるサウンド・ホライズン。彼らがアルバムを通してひとつの物語をうったえかける『Moira』は、彼らの最高傑作ではないだろうか。オリコン・チャートでは、デイリーで1位をマーク、ウィークリーでも3位と、大健闘をみせた。

それは、ビギナーのかたにも、古くからのファンのかたにも、この物語音楽は一聴の価値アリ、ということに、他ならない。


Sound Horizon Official Site