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『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』
今のイエモンとしては、「ロザーナ」一強

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みなさん、今日は。本日はTHE YELLOW MONKEY(以下、イエモン)のセルフカヴァー・ベスト・アルバム『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』についてです。ご存知の通り、イエモンは2004年に解散後、2016年に再結成しました。これは再結成以降、初のアルバムとなります。


『THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST』
2017年5月21日発売

TYMS PROJECT
01.悲しきASIAN BOY
02.パール
03.太陽が燃えている
04.プライマル。
05.WELCOME TO MY DOGHOUSE
06.追憶のマーメイド
07.BURN
08.SPARK
09.楽園
10.真珠色の革命時代 ~Pearl Light Of Revolution~
11.SO YOUNG
12.天国旅行
13.SUCK OF LIFE
14.花吹雪
15.JAM
16.バラ色の日々

※早期購入特典
01.ロザーナ(2017 LIMITED SPECIAL SINGLE CD)


青い下線は執筆者推薦曲を表しています。


このセルフカヴァー・アルバム、内容は2013年にファン投票を行ってリリースした『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』を曲順はそのままに新録音したものとなっています。発売日はメジャー・デビュー25周年記念日である5月21日としたため、日曜日発売となりました。このため、集計期間が短かったものの、オリコン週間チャートでは1位をゲット。彼らのベスト・アルバムとしては初めての1位となりました。

なお、早期購入特典として新曲「ロザーナ」を封入したCDが付いています。この曲は現在配信にもレンタルにも出回っていないため、公式動画を観るか、CDを買うかしか聴く方法はありません(ファン・クラブ会員は公式ストリーミングで聴けるみたいですが)。

で、結論から先に言っちゃいましょう。「ロザーナ」一強です。このアルバムを買う意味は、この曲を聴くためにあると言っても良い。


もちろん、本編の16曲も決して悪くはないんです。仮にもファンが(それも解散中にもかかわらずファンでいたようなコアな人たちが)選んだ曲たちですからね。でも当時の輝きとか煌めきは、良くも悪くも、無い。別物です。例えて言えば、ギトギト油ぎっていたメニューが、油抜きされてヘルシーになったような感じです。

新しい「花吹雪」も「楽園」も良いんですよ。でもメンバーが30歳前後の頃に録音されたオリジナルと、50歳前後になって演られたそれらの楽曲では、当然のことながら味わいが異なるんです。どちらが良いか悪いかとかそんな話ではなく、違う、ということです。

でも新曲は違います。これこそ、今の熟年バンドとしてのイエモンだ。そんな自信と矜持が漲っています。違和感がない。しかも良い曲だし。これで良いじゃん。つまり再録された本編の16曲と、新曲である「ロザーナ」の相対性にこそ、今のイエモンが透けて見えてくる。そんなアルバムだと思います。


The Yellow Monkey Official Website





 

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