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■ 8月31日~9月29日にかけて、「2016年のポップス」を(今頃)取り扱います







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『Tree』
SEKAI NO OWARIのポップ面の進化形

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2012年7月発売の『ENTERTAINMENT』以来となる、SEKAI NO OWARIのメジャー・セカンド・アルバム。つまり、前作から2年半ぶりのオリジナル・アルバムとなるわけだが、その間に世間では彼らの知名度や人気は、グングンと上昇。ライヴ・ツアーにしても、ライヴ・ハウスを回っていたのが、2015年の段階ではアリーナ、スタジアムでまでこなすようになっていった。


Tree
2015年1月14日発売

TOY'S FACTORY

01. the bell
02. 炎と森のカーニバル
03. スノーマジックファンタジー
04. ムーンライトステーション
05. アースチャイルド
06. マーメイドラプソディー
07. ピエロ
08. 銀河街の悪夢
09. Death Disco
10. broken bone
11. PLAY
12. RPG
13. Dragon Night


青い下線は執筆者推薦曲を表しています。

DVD収録内容:
1 スターライトパレード 2 眠り姫 3 Love the warz
4 虹色の戦争 5 ファンタジー 6 Never Ending World
7 スノーマジックファンタジー 8 生物学的幻想曲
9 Death Disco 10 青い太陽 11 ピエロ
12 銀河街の悪夢 13 幻の命 14 yume 15 RPG
16 深い森 Encore 17 炎と森のカーニバル
18 Fight Music 19 インスタントラジオ

オリコン・チャートでは、アルバムとしては初の1位獲得。売上は50万枚近くと、同年発売のB’z(日本で一番CDを売ったバンドとして有名)のアルバムの売上枚数(約30万枚)を軽く上回った。ちなみに『Tree』初回盤には2014年4月29日のさいたまスーパーアリーナ(埼玉県)でのライブ映像を19曲分収録したライブDVDが付属している。

12曲目に収録されている「RPG」が、「クレヨンしんちゃん」の2013年の映画主題歌だったこともあってか、内容としては、前作に引き続き、SEKAI NO OWARI固有の幻想的な世界観を打ち出した、耳馴染みの良い楽曲がほとんどを占めている。もはやその世界観こそ、セカオワならではのオリジナリティというゾーンにまで達していて、打ち込みの音(つまりバンド・サウンドではない音)との相乗効果で、心地良いファンタジーが聴ける。

反面、「ダークな曲が少ない」「耳触りのいいポップなだけの音楽なら他でも聴ける。これじゃセカオワの魅力はむしろダウンしている」と言った意見も、ファンからは少なからず出た。確かに、彼らのシリアス、暗黒面を象徴する楽曲は、「Death Disco」など僅かにあるばかり。

しかし伝統楽器を取り入れたり、ヴォーカルを加工しまくったり、彼らのサウンドは確実に進化していて、その世界観を向上させている。このご時世、唯一無二の何かを持っているというのは、強い武器であるはずだし、その進化があってこそ、およそ50万枚に及ぶビッグ・セールスがあったのだ。


SEKAI NO OWARI 公式サイト







 

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