2012年9月、接着剤の代名詞「セメダイン」のラインナップに、魅力的な新商品が加わりました。その名は「セメダインBBX」。新しい戦隊ヒーロー? いいえ、これは接着剤の日本代表たるセメダインの弱点を補完する、全く新しいタイプのセメダインなのです。
結合材であるセメントと力の単位であるダインを組み合わせて名付けられた、セメダイン。むしろ「接着剤」という言葉のほうが、セメダインより後に定着した(それまでは、一般的には「のり」という表現しかなかったのです)というくらい、日本の化学接着剤の代表格なわけですが、その弱点とは?
それはまずニオイ。溶剤臭と言うのか、セメダインのニオイと言うのでしょうか、あのニオイを敬遠する方は結構多いと思われます。
次に、接着力が強いがゆえにやり直しがきかないということ。やり直そうとして剥がしたら、悲惨なことになる・・・っていう経験、1度や2度は誰しもあるのではないでしょうか。
こういった弱点をゲット・オーバーするべく現れたのが「セメダインBBX」。メーカーが掲げるコンセプトは「液体の両面テープ」だそうで、そのココロは、「固まらないので、剥がしやすい」。通常の接着剤のように、時間の経過による凝固がなく、一度この接着剤を用いて壁にくっつけた紙なども容易に剥がせるわけで、心理的な負担の軽減になるでしょう。
原理は、大気中の水分を吸収することで粘着力が出るものだとか。そのため、粘着力を出すためには塗布後しばらく時間がかかりますが(当然、湿度や温度が高いほど、粘着にかかる時間は短くなります)、反面、不快なニオイはしません。
なお、大好評につき、容量が半分(10ml)のBBXスリムも「貼ってはがせる 両面テープみたいな不思議な液体」として展開中。