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■ 2月28日~3月30日にかけて、「日本の伝記」を取り扱います







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京都・内藤商店
昔ながらの箒やタワシを商って、もうすぐ200年!

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文政元年、西暦に直すと1818年、京都の三条大橋のすぐそばで、シュロ等で作られたホウキやタワシ等を商う内藤商店が開業した年です。元々は自前の商品を作って売っていたそうなのですが、昨今では職人の後継の断絶などの理由から、例えば竹ボウキなら京都、シュロタワシなら和歌山といった風に、各地で腕のある職人達が作っているそうです。


京都・祇園祭の後祭が行われた日の朝、内藤商店を訪ねて、七代目当主である女将さんにお話を伺ってきました。三条通を東に歩き、三条大橋のすぐ手前に見つけた店舗は、昭和の風情がそのまま残る日本家屋で、奥が長く、酷暑にもかかわらず店内は涼しかったものです。

店内を見渡すとタワシやホウキが飾られています。今時、掃除道具なんてホームセンターに行けば幾らでもありますし、そもそも掃除機が普及している時代です。そんな中でホウキとか売れるものなのか? 訊ねると、国内外を問わず、また年齢を問わずに、お客さんは内藤商店を訪ねてくるのだとか。

実際、取材は一時間程度でしたが、その間にも20代と思しき男女のグループが来店し、タワシを買って行きました。女将さんが内藤商店へ嫁いできたのが昭和36年(1961年)だそうですが、それより前から内藤商店のホウキやタワシを使い続けている、何代にも渡るお得意さんもいるそうです。


内藤商店内に並ぶ品々
(クリックすると拡大表示されます)
「そんなに内藤商店のホウキやタワシは良いのか?」と訊かれると、確かに、その実際は言葉では伝えられません。海外からのお客さんの中には民芸品として買う方もおられるそうですが、日本人の我々にはその造形美は感じ取りにくいのが現実。使ってみて初めて分かるものでしょう。すべては「モノが語る」のです。

内藤商店では対面販売を重視するという観点から、百貨店などへの出張販売をしない、つまり内藤商店の商品は内藤商店でしか買えません。にもかかわらず、東京や沖縄や北海道、国外ならフランス、ドイツ、台湾や香港などから、お客さんがわざわざ求めて来る、その事実が「使ってみると他のとは全然違う」品質を雄弁に語っているとも言えます。

値段はまちまち。希少なため高価なモノもありますが、千円前後で買えるモノも数多くあります。日常使いのモノは日常的な値段で、というのが内藤商店のポリシーだそうです。


お話を伺っていると、「お客さんもそうやけど、作る人がやっぱり肝心」という言葉を女将さんから聞きました。作り手と売り手、そしてお客さんのあらまほしきトライアングル、それをきっちり守り続けているからこそ、内藤商店にはお客さんが跡絶えないのかも知れません。そしてそれはけっして特別なものではなく、江戸の昔より私達の身近にあったのではないでしょうか。



女将さんいわく「一番新しい商品」という、小さいタワシや箒のストラップ。
庭のお花を掃除するときなど、実際に使えるのがミソです。




お問い合わせ先

・店名: 桔梗利 内藤商店
・住所: 〒604-8004 京都府京都市中京区三条大橋西詰
・電話: 075-221-3018
・創業: 1818年







 

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