本場・愛知県からの昔ながらの良品
甘強酒造「昔仕込本味醂」

公開日時：2012年01月15日
取材・文：三坂陽平
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１８６２年創業以来、みりんの本場・愛知県にて、ただひたすらにみりん・酒造りを営んできた甘強酒造株式会社。この会社の造り出す本みりん「昔仕込本味醂」は、その辺で売られる酸化しやすいみりん風調味料などとは違う。アルコール度数１４度。もち米、米麹、焼酎乙類を原料とした、れっきとした本みりんである。

みりんとは、日本で料理の際使われる、甘みとアルコールを含んだ調味料のこと。みりんには、照り焼きのツヤ出しや、煮物の煮材の煮崩れ防止などの効果があり、一般家庭はもちろん、料亭など、日本のいたる所で高い使用頻度をほこっている。その甘みゆえ、甘味滋養剤としての効用もある。

また、２年以上貯蔵された「昔仕込本味醂」は、そのまま飲料としても使用される。みりんの本質を決めるものには、その原料もさながら、時間というのもある。短期熟成モノはやはり質が悪く、量を使っても効果が低めである。裏を返せば、相応の原料を使い長期熟成されたものは、微量でも効果は絶大ということだ。

最近はみりん風調味料など、みりんモドキが多く出回ってしまっているが、この「昔仕込本味醂」は、その名の通り、昔ながらの製法で造られた一品。ぜひ、本来のみりんの味と効果を、一度は試してもらいたい。