清里と言う名前は、北海道の東部に位置する清里町から付けられました。地元の名産品を何か作ろうと言う旗印の下、開発されたわけですから、これは道理。北海道のモノとしてのこだわりは強く、原料はすべて北海道産です。結果的に、まさに「北海道の焼酎」として、文句のつけようもない名産品が生まれたというわけです。
ちなみに、北海道でそんなにジャガイモが多く生産されているのか、と疑問に思われるかも知れませんが、農林水産省の統計資料によると、北海道は日本で消費されるジャガイモのおよそ75%以上を生産、その生産高は210万トン以上とされています(平成20年度)。また、アイヌの人々もジャガイモを栽培していたと言います。焼酎の本場は九州ですが、じゃがいも焼酎が生まれるなら、北海道を置いて他にはなかったでしょう。
北海道清里町のコスモスロード
前述の通り、地元の特産品として、日本初のじゃがいも焼酎は開発されました。使われるジャガイモは、北海道でのみ作られている「こなふぶき」という種類。でんぷんが多分に含まれていて、なんとその含有量は、同じ重さのでんぷん用品種「紅丸」の1.3倍はあるのだとか。
通常、芋焼酎の類に使う麹は米麹ですが、『北海道 清里』は、北海道の名産品の1つである麦を使った大麦麹を使って作られています。北海道の原料のみで作ろう、という意志は、こんな所にも息づいているのです。もちろんお好みの飲み方で飲んで頂きたいのですが、おすすめは、お水やお湯で割らずに、素材の味や香りを楽しむべく、ロックがベストかと。