「妙花闌曲」
内容量: 720 ml
原材料名: 米、米麹
アルコール度数: 16
価格: 税込15,120円
さて、もちろん、最高のお酒の定義は人それぞれです。精米歩合(お米をどれだけ削ったか)に重きを置く人もいれば、値段と味のバランスを重視する人もいると思います。十人十色。そのどれもが間違いではありません。
しかし、それはあくまでユーザー側の話。日本酒を造るのには当然蔵人や杜氏など人が携わっているわけで、彼らにも「最高の日本酒」の理想像があり、また、それを追求する使命があります。
大七は生もと造りのブリュワリとして知られています。現代の日本酒は、ほぼ速醸酛(そくじょうもと)造りによるものですが、生もと造りとは日本酒本来の造り方。時間や手間がかかる分、しっかりした味に仕上がるのです。
そんな彼らが「最高」として求めたのは、原料(米)を選り、長期熟成に耐える酒質をこしらえ、飲む人に幸福を感じさせるような日本酒でした。香り、味、見た目など、何れにおいても妥協を許さず、丁寧に造られています。
「妙花闌曲」は、大七が最高と認める品質に達しない限り、その称号が冠せられません。つまりいつでも量産されているわけではないのです。
大七酒造・木桶仕込み蔵
換言すれば、こうも言えないでしょうか。「妙花闌曲」は、大七の矜持とアイデンティティそのものなのだと。いつでも飲めるわけではありませんし、値段も結構張ります。まずは大七の他の純米酒などをトライして、それが気に入れば、売り出される頃合いを見計らってエントリーしてみるのがベストかと思います。