5004 Series (茶)
サイズ W 310 × H 330 mm
重さ 約190 g
価格 20,520円 (税込)
なんで畳縁なのか。株式会社かぐらやがあるのは岡山県倉敷市なのですが同市児島地区というのは、畳の縁の生産が盛んな地域なのです。今は見かける機会もめっきり減ってしまった畳ですが、それでも私達の生活と完全に無縁とまでは言えませんよね。さて、その畳の縁ですが、大部分は日本の専門メーカーで生産されます。その生産割合は、岡山県児島地区周辺がだいたい8割、福井県がおよそ2割だとか。倉敷市といえば畳縁の町、と言っても過言ではないのです。
ここで念を押しておきたいのですが、岡山は、あるいは倉敷市児島地区は畳の町というのではありません。繊維の町なのです。江戸時代に始まった綿花栽培をベースに発達した「小倉織」などは言うに及ばず、古くは足袋の産地として知られたエリアです。今でも学生服やジーンズなどは、岡山の名産として有名ですよね。
かぐらやも、原点はインテリア雑貨のお店でした。その中で地元の特産品である畳縁を使ったバッグをディスプレイ用に作ってみたところ、これが大好評。商品化に至ります。平成18年より百貨店での販売がスタート。全国区の人気となりました。
5004 Series (ブルー)
サイズ W 310 × H 330 mm
重さ 約190 g
価格 20,520円 (税込)
しかしながら、地域性や経緯はともかくとして、肝心なのはバッグとしてどうか、ですよね。私見では畳縁を使っていることによる独特のデザインと光沢、これが気に入ったらヨシではないでしょうか。バッグ専用の、オリジナル発注の畳縁を専用のミシンで丁寧に縫製することで、使い心地や堅牢性にも安定感を宿らせています。また、重さは200グラムにも及ばないほどの軽量性も、人体には嬉しいところ。であれば、ルックスさえ気に入れば(この光沢は是非実際に実物を拝見して頂きたいところです)、あとは大丈夫と楽観していいのでは、と愚考する次第です。
光の当たり具合によって微妙に表情の違いを見せてくれるバッグは、繊維の町としての岡山ならではの名産と言えるのではないでしょうか。