・P.F.ドラッカーの「断絶の時代」(1969年)
・「地球の歩き方」(1979年創刊)
・岩崎夏海の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2009年)
・佐々木圭一の「伝え方が9割」(2013年)
などを出版するダイヤモンド社の看板的週刊誌と言える。毎週月曜発売。
週刊ダイヤモンド 2014年 6月21日号
内容は各週、様々なテーマに基づいて経済情報を特集している。分かりやすいグラフ、数値化などはあるが、実際の裁判で敗訴するということもしばしば、という同社のレポートであるから、参考、話のタネ程度に読むのが正しい姿勢と思われる。実際、各週のテーマは話のタネになりそうな、旨みのあるものが多い。
もっとも、経済誌を読もうと言う人で、メディアの情報を鵜呑みにするようなメディア・リテラシーの低い人は、そんなにいないと思うが・・・
とはいえ、この不況の中、発行部数は8万以上(日本ABC協会調べ)という「週刊ダイヤモンド」ならでは、いや、上記のベスト・セラー本などを出してきたことを踏まえると、ダイヤモンド社ならではのオリジナリティとは何処にあるのか。答えは、営業力である。
出版業界と言うのは、地盤(流通網)が固まっている世界だ。で、ある以上、書店の「良い場所」に置いてもらえるかどうかが、出版営業のウデの見せ所と言える。出版不況、IT化が進むこの業界だが、まだまだ書店で本を買う人はたくさんいる。つまり書店と緊密なコミュニケーションを取っていれば、売りたい本を良い位置に配置できる、それが出来ている、というのが同社の強みだろう。当たり前に思えるかも知れない。だが、これが出来ていないと、本屋の片隅に埋もれ、内容がどんなに良くても、ベスト・セラーは生み出せない。
本屋に足を運んで、「週刊ダイヤモンド」を探すか、ビジネス書のコーナーを見回るか、をして頂きたい。きっとダイヤモンド社の強みを感じ取れるはずだ。そっちの方が、「あなたのビジネス」に役立つのではないだろうか。