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平間寺
有り難い、神奈川の「厄除けスポット」

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神奈川県は川崎大師駅(京急)で下車。商店街を数分ほど歩くと、川崎大師平間寺に辿り着く。創建は1128年と言われる、真言宗智山派の大本山の一つとして有名な寺院であり、境内の大本堂には「真言宗といえばこの人」の弘法大師(空海)の御本尊が奉安されている。

ご承知のように、弘法大師は8~9世紀の人物である。だからして、彼が直接的に当寺を開基したなどではない。開基したのは平間兼乗という人で、彼は漁業で生計を立てていたという。彼が四十代のある日、海中から網を引き上げると、そこに弘法大師の木像が絡まっていた。そのことが契機となって、当院が造営されることになった、と言い伝えられている。



平間寺・大本堂

出典:川崎大師大本堂02.JPG
from the Japanese Wikipedia
(撮影:2011年4月6日)


同寺のHPによると、たまたま兼乗の夢枕に高僧が立ち、たまたま兼乗にお告げをした。それを信じて網を投じると、たまたまその網は弘法大師の像を引き上げた。さらに高野山の尊賢上人が諸国行脚の途中に「たまたま兼乗のもとに立ち寄られ、尊いお像と、これにまつわる霊験奇瑞に感泣し、兼乗と」(同寺HPより)協力して当寺を造営したという。

なんとも「たまたま」が続く話である。普通、偶然はこんなに連続しないぞ。若き日の私なら、そう突っかかったと思う。今はもう何も言う気がない。そもそも奇蹟とか神秘的体験というのは、「普通の人にとって、にわかには信じられない話」であるはずで、つまり常人の度量衡では量り得ない話なのである。それなら判断を留保するのが、おそらく最も妥当であろう。

かように有り難い成り立ちが平間寺にあるためか、同寺は現今では同県有数の「厄除けスポット」になっている。初詣には2~300百万人の参拝者を数えるという。いやぁ凄いですな。私なんかは人混みが苦手なので、新年にはまず参りたくないスポットである。

門前には仲見世通りがあり、そこでは咳止め用の飴が、盛んに売られている。新型コロナウイルス騒動を受けて、ではない。



仲見世通り

出典:Heikenji Temple Gate.JPG
from the Japanese Wikipedia
(撮影:2010年10月20日)


有り難い平間寺には、「消防記念碑」や「いろは碑」「芭蕉翁句碑」など50を超える碑蹟(記念碑)があり、その中には「しょうづかの婆」というのがある。出口(西解脱門)の手前。石像がちょこんと鎮座している。この「しょうづか」は「葬頭河」、つまり三途の川を意味しており、そこの老婆であれば、それは「奪衣婆」にあたるわけだが、関東では姥神(老女の神様)は「咳止めの神様」として崇められていることが多い。ために仲見世通りでは咳止め用の飴が名物になっているのである。






 

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