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世界的ジーンズ・ブランドが挑む
環境を意識した新しいジーンズ

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世界3大ジーンズ・ブランドのひとつ、Lee。そのブランドを日本で展開するLee Japanから、ジーンズのこれからの在り方のひとつを提議するかのようなプロダクトが昨年発表された。

近年、電気スポーツ・カーの日本導入など 、何かと環境に配慮する姿勢の企業・生産活動が活発だ。それだけエネルギー問題、環境問題が身近に差し迫っているということだが、これまでの生産活動体制からの変更というのは、どの企業にとっても口で言うほど簡単なことではない。


品名: INKMAX POC ストレート101
価格: ¥16,800(税込)
たとえば、その変更によってユーザーの企業に対するイメージが変わり、ユーザーが離れるかもしれない。これまでのシステム上に構築されていた雇用体制が変わり、従業員の士気を下げるかもしれない。その他、さまざまな可能性が予測される。また、日本人は世界的に見ても「変化」を嫌う気質があるともいわれる。そう考えると「変化」というのは、「冒険」や「挑戦」とも言い換えられるだろう。

話を今回のプロダクトに戻すと、これまでのジーンズとは劇的な「変化」があり、その生産性を確立したということは大いなる「冒険」であるということだ。

今回取り上げられたプロダクトは、これまでのジーンズと何が違うのか?先ず、生産過程が違う。製品に用いる材料も違う。そしてその差異には、Leeの、ジーンズ生産による環境負荷の低下への姿勢が光る。

生産過程の違いを述べると、最大の違いは「染めていない」ということだろう。普通のジーンズは、インディゴ染料というもので染めて作られる。しかしこれらのプロダクトは特殊なインクジェット を用いて、いわばプリントアウトされて作られる。そのため、生産過程での大幅な化学薬品や水の使用量のカットが実現した。また、独自の技術で変色やかすれ等といった問題をクリアし、今までのジーンズの良さを受け継いだ、新しいジーンズを完成させた。

用いる材料は、一般には聞き馴染みのない「プレオーガニック・コットン」である。簡単に言うと、ある農家がこれまでのコットンからオーガニック・コットンへ移行したいとしよう。しかし様々なルールから、その移行には3年の歳月が求められ、3年経たないとオーガニック・コットンとはいえませんよ、というのである。その3年の間に収穫されたコットンをプレオーガニック・コットンと呼ぶのである。無農薬で栽培されていながら、オーガニック・コットンとは呼べないプレオーガニック・コットンを使用することで、環境・資源保全に一役かっている。

しかし、ユーザーにとっては、服は着心地と見た目が肝心だ。それらも世界的ジーンズ・ブランドの名に恥じぬものになっており、今後もその動向に注目が集まる。






 

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THE GUNZE