日本の夏といえば、全国各地で開催される祭が老若男女の楽しみといえよう。出店や催し物など雰囲気も楽しいし、何より祭の際に大勢で担がれ運ばれて来る神輿を見ると、夏バテも吹き飛ぶようなエネルギーをもらえる気がするではないか。
さてさて、神輿を担ぐ時に重宝するものといえば、その足許を支える地下足袋(祭足袋ともいう)だ。足の指が親指と残りの指の二股に分かれているため、地面をつかんで歩いているような歩きやすさがあるし、フィット感もある。
そんな地下足袋であるが、今回紹介する地下足袋は、地下足袋の国内シェア三割を占める株式会社丸五と、和のテイストを現代に通じるカタチで実現するファッション・ブランド「SOU・SOU」のコラボレーションによるものである。
丸五は一九一五年設立の履物メーカーだが、今回四十年ぶりに国産地下足袋を復活させた。だが、それは「復活」という形容では、やや説明不足になるかもしれない。なぜなら、単に過去に作っていた地下足袋の焼き直しでは無く、全く新しい現代の地下足袋となっているのだから。言うなれば「再構築」というものにあたろうか。
生地は昭和三十年代の職人達の英知の結晶とされる生地「一等雲斎」を使用しているが、これは防水性に優れ強度もある。また、インソールには衝撃吸収材「PORON (R)」が使用されおり、ヒザやカカトへの歩行の際の衝撃をやわらげてくれる。
サイズは一センチ刻みで二十二~二十九センチまで展開。神輿を担ぐ時といわず、夏の平素に活用したい。