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道明の帯締め
女性の和装における、最上の引き立て役

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東京・上野は池ノ端仲町通り。飲み屋が連なる、ちょっと猥雑なムードが漂うエリアですが、そんな中にポツンと佇む、帯締めの老舗。それが「道明」です。



帯締めとは女性の着物の帯を固定するための紐であり、端的に言えば着付けにおける「最後の仕上げ」です。なんだ、たかが紐か、とバカには出来ません。コーディネートは最後が肝心なのです。どんなに季節に合った素晴らしい着物や帯を揃えても、帯締めがマッチしなければチグハグになってしまいます。


『春秋/鶯X葡萄』
素材: 絹

翻して言えば、帯締めは着物ライフの幅を広げてくれるアイテムでもあるわけです。ちょっとした小物でフェミニンな可愛らしさをアピールしたり、大人の品格を醸し出したりすることは、和装洋装を問わず、あると思います。面倒と思わずに、そのヴァリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

道明の帯締めが他社製品と違う点と言えば、やはりその弾力性になるでしょう。つまり強く引っ張ってもOKですし、一度締めたら緩まない。帯締めとしては極めて当然のことですが、その使い心地の良さは格別なのです。その分、値段も格別ですが・・・


『桔梗X練色』
素材: 絹

道明の帯締めは、なぜそんなに良いか。道明の歴史を辿れば、必然と思います。道明には、正倉院や全国の神社等に残る、遺品の組紐を研究、調査、復元してきた過去があるからです。伝統的な技法は、過去をたずねて、今に伝えられているのですね。ちなみに現代で使用されている組台(紐を組む台)は、丸台、高台、角台、そして綾竹台の計4種類だそうです。

帯締めは、着付けにおいて決してメインではなく、いわゆる引き立て役です。しかし確実な実用性と美しさを備え、なおかつ時には宗教や儀礼に寄り添い、奥ゆかしき美意識を体現する、女性の和装における重要なパートナーでもあります。道明の帯締めは、その最上だと断言しましょう。


有職組紐 道明




 

mashuの絹風呂敷
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