かんざしの起源は、一説には縄文時代の女性の風習と云われています。細い棒には神通力や不思議な力が宿るとされており、それを髪に挿すことで魔除けとされました。時が流れるにつれ、日本髪などの形式が出来てくると、かんざしは髪飾りとして広く認知され、江戸の頃にはクシと並んで女性の必需品になっていたそうです。
「かづら清老舗」のちりめんかんざし
サイズと税抜価格(上から順番に):
90 mm × 90 mm 下がり部分120 mm/21,000円
直径100 mm 葉50 mm × 60 mm/16,500円
120 mm × 145 mm/14,500円
直径90 mm/9,000円
京都の「かづら清老舗」は、慶応元年(1865年)創業の、女性の髪飾りの老舗です。かづらとはウィッグやエクステンションを意味する古語ですが、髪飾りという意味もあります。つまり「かづら清老舗」は、女性の頭髪に関する老舗と言えるでしょう。
蒔絵などの漆塗りのかんざしは、石川県山中工房にて、それぞれの作業を専らとする職人たちの手によって作られています。塗りには温度や湿度などが重要となってきますが、山中は地理的に、それらの作業に大変適しているのです。
本漆純金蒔絵螺鈿かんざし 銀杏ピン(小)宝づくし文様
サイズ: 幅50 mm × 長さ130 mm
税抜価格: 48,000円
祇園本店には、およそ千本ものかんざしが並んでいます。求めやすいかんざしから漆塗りまで幅広く取り扱っていますが、大人の女性のフォーマルという点では、山中塗の伝統美と雅を取り入れた後者がおすすめです。お店の方いわく「漆塗りのタメ塗りは、トーンが黒よりやわらかくて、茶髪にも非常に美しくマッチします。漆塗りは、いかにも日本文化の象徴みたいなものですが、朱塗りなどはブロンドの髪にも非常に美しく映えると思います」とのこと。