ベビースターラーメン
準・おかずにも成り得る、ロングセラー駄菓子
皆さんはお菓子をどういう時に食べるでしょうか? 仕事の片手間? 寝る前? やはりお菓子を食すといえば、おやつの時間ではないでしょうか。今回はその時間を司らんとする意志すら社名に感じさせる会社=おやつカンパニーのロングセラー商品を紹介します。
1958年、日清食品がチキンラーメンを発売。手間をかけず美味しく作れるこの商品は瞬く間に大ヒットして、日本人の食事の在り方を変革させるまでに至りました。インスタント食品の時代の到来です。
さて、オリジナルとはつまり模倣と考察の繰り返しの果て、という定立に則してヒット商品は他のメーカーにマネをされるのが世の常。インスタント食品の世界も例に漏れず、日本の多くのメーカーが日清食品を追随しました。おやつカンパニーも、です。
しかしこのままでは、おやつカンパニーが作り上げるのは即席食品という話になってしまいます。そうではありません。即席めんの開発中、おやつカンパニーでは天日干しの最中にこぼれた麺のカケラを、おやつとして配っていたそうです。するとこれが美味しいと好評。いきおいその麺を商品化すると、これがまた大人気を博し、現在にいたるまで同社のロングセラー商品に成っています。
かくして『ベビースターラーメン』は1959年に産声をあげました。当初は『ベビーラーメン』という名前でしたが、「おやつの星になってもらいたい」という願いをこめて、1973年に『ベビースターラーメン』に改名されたそうです。
「味つきの乾燥めん的スナック菓子」という設定ですが、即席めんとスナック菓子の中間点に位置するとも取れる『ベビースターラーメン』。ビールのおつまみとして、子供のおやつとして、色々な用途で食べられますし、味の種類も愛され方も多様化しています。
現在では台湾、韓国、米国など日本国外でも展開されていますが、日本とは味付けが微妙に異なるそうです。それぞれの国にそれぞれの好みがありますからね。
ここでひとつ、おすすめの食べ方を。まず、お椀に出来立てのご飯を盛り付けます。そこにマヨネーズを適量掛けます。そして、そこにお好みの味の『ベビースターラーメン』を適量まぶしてください。そしてかき混ぜて食べるのです。なかなかどうして美味しいですよ。
会社情報
・社名:株式会社おやつカンパニー
・創設:1948年
・従業員数:約380人
・本社所在地:三重県津市一志町田尻420番地
・工場所在地:三重県津市
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