日本人であるからには、人生で一度くらいは富士山に登ってみたい。今年も7月1日に山開きの予定だが、その日になった途端に、登山者・観光客の群れが殺到するだろう。運動能力や登山能力の問題もさることながら、人ごみは嫌いだ。やめよう。
とはいうものの、明確な富士信仰など持ってはいないのだが、富士山への憧憬は多少なりともある。きっとこんな人は多いのではないだろうか。筆者の場合は単なる出不精・わがままに過ぎないが、ある人は住所や職種の事情で、またある人は身体の事情で、富士登山をあきらめなければならないだろう。じゃあ、せめて富士山の清水だけでも味わおうじゃあないか。そんなわけで「富士山のしずく」です。
富士山が活火山であるだとか、日本三名山のひとつである(ちなみに後二つは富山の立山と石川・岐阜にまたがる白山)だとかは割と有名だが、その雪解け水が地下の溶岩の間で、約20年の歳月をかけて濾過されて湧く忍野(おしの)の水が、国指定の天然記念物や環境庁の名水百選に選ばれていることなどは、意外と知られていないのではないか。
「富士山のしずく」はその忍野の清らかな水をフィルター濾過し、ボトリングしたもの。硬度55の軟水というだけあって、飲みやすい。また、上記のミネラルの他に遷移金属であるバナジウムも含まれていると言うが、バナジウムが健康に良いという確かな科学的根拠は現在の所ないので、気にする必要はないだろう。
(株)蒼天により量産が開始されたのは2012年と、割と最近だが、その味自体もさることながら、手軽に富士山に携われるという点でもオイシイ天然水である。