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■ 11月30日から12月30日にかけて、のど飴をフィーチャーします







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やわもちアイス
井村屋の、「あずきバー」に続く看板アイス

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みなさん、こんにちは。今回のお題は井村屋の「やわもちアイス」です。みなさんもたぶんスーパーやコンビニで見かけたことがあるであろう、あのお餅の入った和菓子的アイスですね。おいおい、井村屋のアイスっつったら「あずきバー」だろ、と思われるかもしれませんが、なぜ「やわもちアイス」なのか、理由はまたのちほど。


井村屋の元祖は、初代井村和蔵が明治時代に小豆を使った和菓子を製造・販売していたことでした。だから戦後、小豆を用いた冷菓「あずきバー」を彼らが開発したのは半ば必然のことでした。しかしいつまでも「あずきバー」に頼っていては、企業として一定以上の成長は見込めません。遅かれ早かれ「次の一手」が必要となってくる。結論から先に言いますと、「やわもちアイス」がそうだと思う、ということです。

「やわもちアイス」の登場は2012年11月。折からの和スイーツの流行にキャッチ・アップする形で市場に投下されたそうです(2000年代後半からデザートじゃなくスイーツって言うようになりましたね)。しかしここで「なんだ、ただの後追い商品か」とするのは浅見に過ぎる気がします。

彼らが潜在的に渇望していたのは、流行に乗った一時しのぎではなく、彼らの看板商品の一つになりえる「次の一手」のはずです。安易な発想ではなく、ちゃんと自分達の歴史とアイデンティティを包含したものでなくてはならない。だから日本人に深く馴染みのあるお餅と、彼らの強みである小豆を用いたつぶあんの組み合わせが選択されました。また「やわもちアイス」の特徴でもある「大きさの均等な食べやすいお餅」の生産の実現にも━━製造機械のメーカーとの交渉に交渉を重ねる形で━━、実に3年もの月日が要されたと聞きます。

彼らは本気で、「あずきバー」に次ぐ新たな看板アイスの確立を志していたのです。


かくして、2012年11月、和スイーツの流行に乗せる形で「やわもちアイス」はデビュー。評判は上々でした。その後も、定番のミルクカップやわらびもちを軸としつつ、季節に合わせた期間限定フレーバーなども投じられるほどの人気を博し続けています。2016年9月には、同シリーズの累計販売個数は1億個を突破したとのこと。

いま井村屋のアイスをひとつ取り上げるなら「あずきバー」ではなく「やわもちアイス」になるというのは、つまりこういうことなのです。


※写真提供:井村屋グループ株式会社

井村屋株式会社




 

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赤城乳業の真摯さとユーモアの結晶