キリンレモン
キリンビバレッジを代表する炭酸飲料

公開日時：2012年11月01日
取材・文：三坂陽平
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１９９０年代、微炭酸飲料という、加える炭酸ガスの量を控えめにした炭酸飲料が流行りました。微炭酸なる概念はとても曖昧で、法律で定義されている何かではありませんが、とにかく流行りました。自販機からスーパーから、並ぶ炭酸飲料が片っ端から「微炭酸」を名乗ったモノに席巻されていたくらいに。

まぁ、「炭酸飲料を開けた途端に飲みたい。けれど、炭酸がキツいのはちょっと・・・」という方には良かったのかも知れません。消費者の選択肢が増えるのは、良いことでしょう。

そんな折にも、かたくなに炭酸飲料であり続けた、硬派ともいえる炭酸飲料が「キリンレモン」。日本に住んで暮らす日本人なら誰もが知るところの、炭酸飲料の老舗ブランドです。

そんなキリンレモン、実は戦前から発売され続けてるんです。１９２８年３月発売ですから、もう８５年目です。製造主であるキリンビバレッジ株式会社も、１９９１年の社名変更まではキリンレモン株式会社だったくらい、同社の看板商品といって過言ではない存在の飲み物、それがキリンレモンなのです。

もっとも、キリンレモンと銘打ってはいますが、レモン果汁は入っていません。レモン果皮から採取した天然香料を使用していますので、レモンの爽快なテイストは味わえますが、無果汁です。