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■ 2月29日から3月30日にかけて、文房具をフィーチャーいたします。







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『キシリクリスタル』
春日井製菓の、キシリトールを使ったのど飴

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皆さん、こんにちは。今回のテーマは「のど飴」です。まぁ国内の食糧の3割は廃棄されるという飽食国家日本ですから、のど飴だってありとあらゆる種類のものが店頭に、あるいはネット上に並んでいます。皆さんもお近くのお店でのど飴のコーナーを凝視してみてください。たぶん、こんなにあんのか、って思うはずです。地方の小さなお店だとそんなに種類はないかもしれませんが。

市販のお菓子類としてののど飴には、大きく分けて2つのタイプがあります。砂糖を使って作られたものと、キシリトールを使って作られたものです。前者は当然、歯によろしくはありません。そりゃそうですよね。角砂糖を何十分も口の中でごろごろ転がしているようなものですから。

その点では、後者、キシリトールはまだ歯に優しいと言えます。キシリトールとは何かと言いますと、非齲蝕性甘味料です。口の中で化学反応が起きても、歯を損ないにくい甘味料とお考えください。また砂糖(スクロース)に比べてカロリーも4割程度低いと言われています。カロリーや血糖値を気に掛ける人には福音かもしれませんね。


キシリトールの結晶
出典:Xylitol_crystals.jpg
from the Japanese Wikipedia
(撮影:2001年)

じゃあ、キシリトールを使ったのど飴でいいじゃねぇか。そうはいきません。何もかもうまくいって丸儲け、なんておいしい話はこの世にないのです。

キシリトールのデメリットとは何か。軟便効果があることです。つまりソフトな下剤としての機能があるのです。これは、下痢症の人にはかなり悩ましいと思います。便秘症の方ならまた話は別でしょうが。当然、個人差もあるのですが、少なくともこういう副作用があるということは頭の片隅にメモしておいた方がいいと思います。

キシリトールを使ったのど飴となると、代表的なのは『キシリクリスタル』になるでしょうか。もともとこの『キシリクリスタル』ブランドは、モンデリーズという、アメリカ発祥のメーカーの日本法人が手掛けていたものでしたが、2017年、春日井製菓が同ブランドの製造、販売権を取得。明けて2018年、春日井製菓のブランドとして再スタートを切ったという代物しろものです。

春日井製菓は、同ブランドの譲渡が合意された折に、同ブランドについて以下のように説明していました。

「『キシリクリスタル』の誕生は2001年。当時、世界初と言われるキシリトールの結晶化を成し遂げ、清涼感のあるノンシュガーキャンディとして発売されました。2つの甘いキャンディ層の真ん中に冷たいキシリトール層を挟みこみ、キャンディでは珍しい3層構造で誕生しました。長年にわたり、誕生以来変わらない『甘くてスッキリ!』、ミルクとミントが絶妙なバランスで、他に類を見ない独特味わいを提供し続けています」
(春日井製菓株式会社プレス・リリース、2017年10月12日)

2018年12月現在、同ブランドのイメージ・キャラクターは、宮城出身の漫才コンビ、サンドウィッチマンが手掛けています。え、のど飴そのものはどうかって? ちょっと何言ってるかわからないですね。いや、そこは個人差があるので何とも言いにくいところですからね。悪しからず。


『キシリクリスタル』ブランド・サイト




 

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