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■ 2月29日から3月30日にかけて、文房具をフィーチャーいたします。







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ヨーロピアンシュガーコーン
大人の女性に愛され続ける、シュガーコーン

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街角でコーンアイスを食べる。今ではいたって当たり前の、日常的な光景ですよね、特に夏場なんかには。この習慣が市民権を得たのは、1980年代と言われています。当時はまだヨーロッパに対する憧れを持った人々が、「ベルばら」や「アンジェリク」のヒットからもご推察のように、今よりもいました。街角でコーンアイスを食べることは、そういった憧れの世界を束の間だけでも体験する機会たりえたのです。

そこでクラシエフーズ(当時の社名はカネボウ食品)は、オシャレをして街角まで出かける機会などなかなかない主婦などにも、そういった体験を味わって欲しいと考えました。そして1986年に生まれたのが、現在まで30年以上愛され続けるロングセラー商品、「ヨーロピアンシュガーコーン」です。


商品コンセプトは上記の通りです。ですから、当時は街角のアイスクリーム・ショップでしか味わえなかった、ワッフル生地のシュガーコーンを採用したのは、半ば当然のことでした。当時の市販商品では、味のないコーンが一般的だったのです。

「ヨーロピアンシュガーコーン」の人気の理由はいくつかあります。そのひとつは、バニラとチョコとコーンのハーモニーと言えるでしょう。実は開発の際に、冷凍庫内でもサクサクした食感をキープするべく、コーンの内側に吸湿防止のためのチョコレート・コーティングを採用したのですが、コレが結果的に奏功し、絶妙なハーモニーを備えたアイスになったというわけなのです。


ターゲットはあくまで主婦を基軸とした大人の女性。ということは、大事になってくるのが割安感です。いくら美味しくても割高感があっては、いかに当時がバブル期とはいえ、彼女達のシビアな感覚に訴えることはできません。そこで当初は6個入りマルチ・パックを想定していたのですが、コストと販売価格の折り合いを考え、5個入りになったというエピソードがあります。

結果論として言えば、この判断は大正解でした。コンセプト、味などがテスト販売から全国販売においてまで大好評。クラシエフーズの主力商品として、今も根強く大人の女性に、そしてそれ以外の層にも、支持されています。

クラシエフーズ




 

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