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クーリッシュ
常識をくつがえした、記念碑的アイスその2

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ロッテアイス(以下、ロッテ)の「雪見だいふく」記事内にて、「雪見だいふく」をこういう見出しで紹介しました。「常識をくつがえした、記念碑的アイス」。今回の眼目はロッテが2003年に発売開始した「クーリッシュ」なのですが、今またこう紹介するしかありません。「常識をくつがえした、記念碑的アイス」と。


「クーリッシュ」とはいったいいかなるものか。それを語るには、まず同社の「爽」(1999年発売)について語らねばなりません。従来のアイスはおおむね食べた後に喉が渇いてしまうものでした。そこで、食べ終わった後に爽快感、さっぱりした感じが得られるアイスはできないものか。それを追求して作られたのが「爽」でした。

ここでは「爽」についてはこれ以上触れません。眼目は「クーリッシュ」ですからね。「クーリッシュ」のコンセプトは、ズバリ「飲むアイス」です。というのも、1983年以降、飲み物の新しいスタイルとしてペットボトルが登場しましたが、2000年前後、このペットボトル飲料にアイスは市場で後塵を拝していたのです。

ペットボトルは消費者が飲みたい時に飲める、いわば携帯性が売りです。じゃあその携帯性をアイスにも持ち込めないか。そうして艱難辛苦の末、生み出されたのが「クーリッシュ」なのです。

「クーリッシュ」は携帯に便利であるようにと、キャップ付のチアパックを容器に用いています。このチアパックに「爽」を入れたらヒットするのではないか。ロッテの着眼点はここにありました。容器もさることながら、アイス自体も飲み物同様さっぱりしたアイスをと(ただしチアパックからアイスをなめからかに出しやすいように、「爽」とは配合技術を変えているとのことです)。

かくして飲むアイス「クーリッシュ」は全国区で大ヒット。それでいて追従する類似商品が他社からなかなか出てこないのは、やはり中身のアイスの特殊性ゆえ、と見ることができるでしょう。常識をくつがえし続けてきたロッテゆえのアイス、と言えるかもしれませんね。

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