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『ロッテのど飴』
1985年以来、カリンにこだわる「お口の恋人」

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お口の恋人、ロッテ。それがロッテの売り文句らしい。しかし私にはロッテを恋人にした覚えがない。恋人にした覚えがないのに、一方的に「恋人」と宣言されるのは、なんだかストーカー女みたいで怖い。怖いと言うと言葉がきついかもしれないが、大して面識がないのに「あなたの恋人よ」と言ってくる相手には、少なくともあまり自主的に近づきたいとは思わないであろう。

広報や広告代理店の作り出した売り文句にいちいちツッコミを入れるな、うっとうしい。そう言われかねない時世である。話を先に進めよう。そんな「お口の恋人」を標榜するロッテである。当然、のど飴も世に出している。その名も『ロッテのど飴』。うわぉ、ストレート。

私の生活圏内(だいたい大阪北部)では、スーパーのレジの手前に小さな棚があることが多い。あそこは買い物をレジにかける前に客がチラッと見て、買い足したくなるような商品を置くのが定石であろう。スーパーを経営したことはないからよく分からないが、たぶんそのはずである。そこによくロッテの商品を見かける。『ロッテのど飴』もそこに陳列されている。

ということは、人気商品なのであろう。少なくとも私の生活圏内においては。そうでなければあの位置には陳列されないのではないか。

ロッテによると、1985年の『ロッテのど飴』発売開始以来、一貫してこだわり続けているのは「カリン」を使うことらしい。確かに、ロッテののど飴のほとんどの種類に(全部は確認できなかった)カリンの文字がプリントされている。そういえば『ドラゴンボール』という漫画に「カリンさま」なるキャラクターがいたが、たぶん関係はない。

余談ながら、カリンは長野県などで栽培が盛んであるが、もともとは中国東部の原産と言われている。つまり国交省の言うところの「外来種」なのである。昨今では「外来種」であるというだけで悪者扱いされるケースも多いが、そういう人はやはりカリンも気に入らないのであろうか。日本の植物の4分の3は外来種と言われているが。

話を戻して、実際に『ロッテのど飴』を舐めてみる。

硬い。しっかりした感じというか。舐めているとスーッとした感じが口の中に広がる。喉や鼻の調子が悪いときには良いかもしれない。しかしいかんせん、ハニワ類、じゃなくて歯に悪い予感がする味である。

個人的には一粒で十分である。もうそれ以上欲しいとは思わない。自分で買いたいという気にもならない。ヘヴィ・ユーザーの方には気に入らない了見かもしれないが、あくまでも個人的な意見として。

やはり「恋人」というのは、誰しも大なり小なり相性というか好き嫌いがあるわけで、そこを無視しては成立しがたいのではあるまいか。来るもの拒まずという人は凄いなと思う。それは立派な才能であろう。でも私はそうはなれないのである。少なくとも今のところは。


お口の恋人 ロッテ




 

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