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『龍角散ののどすっきり飴』
なぜ龍角散は2011年にこの飴を出したのか

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皆さん、こんにちは。本日のお題は『龍角散ののどすっきり飴』です。龍角散という名前を聞いたことは、皆さんあると思います。ない、と答える人もいるかもしれませんが、まぁそこはあるということにしておいて下さい。

とはいうものの、龍角散なる名称がポピュラーになったのって本当にここ最近だと思います。私の学生時代(ミレニアム前後)にはポピュラーではなかったというか、少なくとも私は聞いたことなかったです。

でもそれも無理からぬことなんですよね。実際のところ、この『龍角散ののどすっきり飴』シリーズが販売開始となったのは2011年です。龍角散社自体は、明治の頃から東京にて開業していたそうです(今とは違う屋号だったみたいですが)。以来、薬品メーカーとしての歩みを今日まで続けてきたというわけです。そりゃ薬品メーカー(平たく言うと「薬屋」ですかね)なら、学生や青年には無縁でも当たり前ですわね。

気になるのは、そんな「薬屋」として地道に邁進してきたであろう龍角散が、なぜ2011年になって一般向けの(つまり薬ではない)商品を展開してきたのかということです。ちなみに前年の2010年には、同社から『龍角散ののどすっきりシリーズ(ガムやタブレットなど)』が、やはり一般向けにリリースされています。

なんなんでしょう。2010年頃に突然、日本人ののどが総体的に弱体化したのか。そんなことはないと思います。それならむしろ、彼らの本業である薬で十分な利益が見込めますから、わざわざ一般向けにアピールする必然性はありません。

一般向け商品の開発というのは、研究費、開発費、さらには営業費、広告宣伝費もかかります。どういうものをどれくらいの価格で売れば、どれくらいの好評を得るかなどを調べる市場調査費だってかかる。時間や人手も要ります。なまなかな姿勢ではできません。そこまでしてもなお彼らは『龍角散ののどすっきり飴』を世に送り出さざるを得なかったわけです。

おそらくいろんな事情があり、いろんな動きがあり、いろんな偶然があったかと思います。シンプルな現実など、ありえません。ただひとつ管見を叙させて頂くなら、そこには「ジェネリック医薬品の普及」というムーヴメントが背景としてあったのではないか、と思っています。

2009年、OECD(経済協力開発機構)は日本に向け、以下のように勧告しました。日本も少子高齢化で医療費がワチャーなことになっとんねんから、ジェネリック医薬品を普及させな国の財政、もたんで。取り敢えず2010年までにジェネリック医薬品のシェアを30%にしぃや。

この勧告は製薬業界を震撼させたはずです。ジェネリック、つまり後発の安価な医薬品が実際にどのくらい普及し、市場がどうなるかはわからないが、少なくとも今までと同様には行かないだろう。楽観はできない。それなら販路を拡張し、一般の消費者にもアピールしていかなくては。龍角散もこういうふうに考えたのではないかと思います。

『龍角散ののどすっきり飴』は好評を博し、今では、ナレーターや声楽家など声をお仕事に使われている方々に親しまれていると聞きます。2018年現在では、通常タイプの他に「びわの葉配合タイプ」や「カシス&ブルーベリー味タイプ」など6種類を展開。全国のドラッグストアやコンビニなどで販売中とのことです。


ゴホン!といえば 株式会社龍角散




 

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