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大分の調味料
「醸造」が溶け込んでいる「非九州」?

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大分県の人はやはり「だいぶ(大分)」を漢字で書くことを忌避するのだろうか。それとも書く文字もたどたどしい小学生のころから取り敢えずこの漢字だけは書かなくてはという使命感に駆られてしまったりするのだろうか。そんな疑問しか浮かばない大分県。いやぁ暑かったぜ、大分県。

それはさておき。

こう言っては失礼かもしれないが、大阪の人間にしてみたら大分は九州の一県であり、それ以上でも以下でもない。だが、九州の他県の人からすると「大分は九州にあらず」といった感じらしい。お隣さんのはずの熊本では、「大分の人間と結婚したら勘当だ」とまで言われているのだとか。もちろんその家庭によるだろうが。



大分県の海地獄(別府市)

東国原前宮崎県知事が皮肉交じりに「宮崎市から大分市までの最短ルートは、一度大阪まで飛行機で行って、大分まで飛行機でUターンすること」と言っていたくらいだから、上述の疎遠ぶりは、交通網の不便なども原因としてあるのかもしれない。確かに大分と他県は山々で阻まれているため、アクセスは難儀だろうなぁ。

そんな大分県だが、水源となる川は豊富である。一級河川として熊本から有明海に流れる筑後川、由布岳から別府湾に流れる大分川などがあり、さしあたり伏流水には困らない。つまり良質な仕込み水が容易に手に入るわけで、醤油や味噌の醸造が盛んな土地柄というわけだ。やっと調味料の話に辿り着いた次第である。



かぼす酢みそ(富士甚醤油)税込178円

大分県臼杵市のカニ醤油合資会社(屋号は鍵屋)などは創業西暦1600年、九州で最古の味噌メーカーである。また同市のフンドーキン醬油(株)は創業1861年、富士甚醤油(株)は1883年創業と、醤油や味噌に関しては、大分に老舗が集中していると言っても良い。上述のように大分は九州の他県と分離されている感があるわけだが、 福岡(大分のお隣さんだ)の醤油好きには大分の影響がかなりあるのではないだろうか。

また、大分県と言えば柑橘類のカボス(ダイダイの一種)が土地の名産として知られている。フジヨシ醤油(株)のカボス醤油など、カボスを使った醤油やポン酢が地元ではおなじみだ。



フジヨシ醤油株式会社 外観(別府市)





 

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