佐賀県吉野ヶ里遺跡
地理的な事を言えば、佐賀平野を中心に水田(耕地)が多いわけです。温暖な気候を活かした農業が盛んであり、また、水田の裏作(いわゆる二毛作)として小麦、大麦などの栽培も盛んに行われています。その為、佐賀の耕地利用率は100%を超えるとも言われています。
つまり佐賀は、醤油や味噌の原料がごく身近な土地柄なのです。
実際、2014年から2016年における一世帯あたりの醤油の平均購入量では、佐賀市は6822mlと、全国の都道府県庁所在市及び政令指定都市(全部で52あります)中4位、同じく味噌は5846gで全国17位でした。(総務省統計局より)
それだけ味噌や醤油が県民の生活とコネクトしている訳で、という事は、取りも直さず、明治や大正の時代に創業した老舗の醤油や味噌の醸造家(会社)が多いという事。明治34年創業の丸秀醤油(株)や、イデマン味噌醤油の醸造元である井手食品(有)などは、差し詰めその代表足り得ましょうか。
丸秀醤油(株)の「自然一醤油」
また、佐賀県産の柚子を用いた柚子ポン酢でいただく焼き魚、カツオのたたきなどが地元の料理として親しまれているそうです(佐賀と一口に言っても地方によるんでしょうけれど)。
冒頭の懐メロにおいては、田んぼだらけで風景がまるで弥生時代と揶揄されていた佐賀ですが、裏を返して言えば、確かな農業立国なのですね。