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■ 6月30日から7月30日にかけて、寺をフィーチャーします







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サントリー天然水
山梨、鳥取、熊本(と、もうすぐ長野)の天然水

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大阪の両替商の次男として生を受けた鳥井信治郎が1899年2月、20歳のときに(大阪市西区に)鳥井商店という店を創業した。これがのちに全国的な飲料品ブランド「サントリー」になる。創業当初、同店はワインの製造、販売を商う個人商店であったが、20世紀のうちに(アルコール飲料を含む)種々様々な飲料品の製造、販売を手掛けるまでに発展。また、それと並行して生花事業や文化事業などの領野にも進出した。


「南アルプスの天然水」

内容量:550ml
硬度:約30
採水地:山梨
一介の酒屋であった鳥井商店がなぜ「サントリー」という名前になったのか。これについては有力な説がいくつかあり、確たる定説はない。ただ、いずれの説においても、「サントリー」の「トリー」は創業者の名字である「鳥井」から来たとする点は一致している。

もともとは酒屋というか、アルコール飲料に関する事業を手掛けていたわけだから、そこでは水が重要になってくる。美味しい水がなくては、美味しい酒は造れないのである。それを思えば、サントリーがミネラル・ウォーターを展開するのは、ある意味で自然の成り行きでもあった。

もともと、日本には天然水を重宝する習慣はそんなになかった。澄んだ湧水に恵まれた地方も多くあったし、大正期以降は水道水の塩素消毒の徹底により、多くの日本人にとって安全な水が「当たり前のもの」になったということもある。しかし、戦後の大規模な工業発展に伴い、環境汚染や健康被害が全国的な問題として深刻化してくると、人々の健康志向は上昇していった。ざっくりと言えば、戦後、国内では「より安全な水」へのニーズが増したわけである。

かくして1980年代、ミネラル・ウォーターを買うという習慣が日本の一般家庭に広く浸透した。外国産のミネラル・ウォーターにしても、その輸入量が平成初期、つまり1990年前後には急伸したという記録がある。もちろん、日本の一般家庭に安全な水を「買える」だけの経済的余地がその頃には充分にあったということも背景としてあるわけだが。

そうした趨勢を受け、サントリーも天然水を採水して売り出そうと画策する。1991年、サントリーは南アルプスで採った水を「南アルプスの天然水」として発売。これはのちに「サントリー天然水 南アルプス」と改称されたが、2019年現在は元に戻されている。

サントリー天然水には採水地別に、以下の3種類がある。東から順に、
1. 山梨で採水される「南アルプス」(1991-)
2. 鳥取で採水される「奥大山」(2008-)
3. 熊本で採水される「阿蘇」(2003-)
である。

今年、サントリーは自社プレスリリースにて以下のように公表した。
「(前略)1991年の発売以来成長を続けており、2016年、2017年には連続で年間販売数量1億ケース超えを達成しました」
「そして2018年、『サントリー天然水』ブランドにおいて過去最高となる1億1,730万ケース(前年比109%)を達成しました」
(2019年1月15日発表)

結構なことではあるが、これはおそらく、熊本地震(2016年)を筆頭に、いくつかの大規模災害が各地で断続的に起こったことに起因するものと推測される。つまり、災害支援や防災の一環でミネラル・ウォーター需要が全体的に増えただけではないかと(モノが水だけに、「水を差すなよ」と言われるかも知れませんが)。

素人としては、「こんなに地下水汲み上げて、採水地は大丈夫なの?」と若干心配にもなる。だって、採水地が3つあるとはいえ、何億リットルもの地下水を短期的に汲み上げたわけでしょ? 採水工場の雇用で地元がいくらか潤っているとかもあるとは思うし、部外者の門外漢がどうこう言うことでもないかも知れないけど。

サントリーは2020年、長野県大町市に(サントリー天然水の)新生産拠点を設ける予定であるという。

サントリー公式ホームページ




 

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