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■ 2月29日から3月30日にかけて、文房具をフィーチャーいたします。







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立野木材工芸「BENCA」
挑戦を続ける、木の職人のブランド

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先日、福岡県は博多にて、道路が陥没する事故がありました。報道によると、陥没は大規模なものであったものの、けが人は出なかったとのことで、何よりです。

さて、その福岡ですが、実は家具製造量では日本一と言われている町なのです。福岡県大川に本社を置く立野木材工芸は、材木店としてそのキャリアをスタートさせ、製材業を経て製造業に移行。これまで長らくオーダー家具を手掛けてきました。

その立野木材工芸が2015年1月、独自に立ち上げたブランド。それが「BENCA」です。「BENCA」とは、「美しい」を意味する筑後地方の言葉だそうです。




「ROOIBOS Bed & Side table」



美しい・・・シンプルな言葉ですが、シンプルであることって一番難しいものです。そのブランド名に遜色がないように、家具そのものの品質はもちろん、デザイン面も堀達哉さんや古田恵介さんを迎えるなどの周到ぶり。

また、福岡県東峰村の伝統工芸品「小石原焼」や、八女の石灯篭に用いられている「長野石」などの近隣地域の天然素材を家具に取り入れるなど、職人集団としてのチャレンジにも熱心です。

彼らはそのキャリアから、木に関しての知識が豊富です。その知識と経験をフルに活かした、顧客の多様な要望に応じたモノづくりが最大の特徴。塗料にも植物由来の原料を使うなど、安全面にも配慮しています。




「CACAO Living chest & NOVA Shelf oval」



現在、同社の代表を務めているのは、立野治美さん。「BENCA」の生みの親である彼女は、同社に入社以前には異業種で経験を積まれていたとのことです。そうすると、「BENCA」とは、外部からの視点が立野木材工芸である種の化学反応を起こし、生まれたブランドと形容できるかもしれません。

ラインナップとしては少ないところですが、今後に期待が持てるブランドです。


立野木材工芸株式会社
BENCA





 

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