カリモク60
愛知が誇る、良質な西洋風家具ブランド
1947年、愛知県刈谷市で生まれた老舗家具メーカー、それがカリモク家具です。「カリモク60」とは、そんなカリモク家具が1960年代に手がけた家具を復刻、再編集し、21世紀の現代を生きる私たちに、あの頃のテイストを届けるために作られたブランドです。
なんで1960年代なのか。カリモク家具はもともと江戸の頃から木材屋を営んでいて、1947年に株式会社刈谷木材として成立後も、やっていたことはその延長線上に過ぎなかったのです。1962年、それまでミシンのテーブル部分やテレビの木枠部分など木製部分の生産担当でしかなかった刈谷木材(当時)が、西洋風家具を作り始めました。「カリモク60」とは言わば家具メーカーとしてのカリモク家具による、バック・トゥ・ベーシックなのです。
「カリモク60 Kチェア 2シーター スタンダードアイボリー」
税抜価格:66,000円
さて、ここでは家具メーカーとしてのカリモク家具はいったん横に置いといて、「カリモク60」というブランドについてのみ言及します。
普遍的デザインと格調高さがセールス・ポイントですが、確かに手持ちのインテリアと合わせやすいというメリットはあると思います。また、チェアなどは柔らかすぎず、かといって硬すぎず。要するにブランド全体において、質感が良いと言えるでしょう。老舗のこともあって、アフター・サービスがしっかりしているのも嬉しい要素です。
「カリモク60 フレームチェア 1シーター マスタードイエロー」
税抜価格:95,000円
マイナス・ポイントを挙げると、とにかく高いのです。一点だけならともかく、一式そろえようとすると、あっという間に並のご家庭には手の届かない金額になってしまう。自分たちの原点である1960年代をコンセプトとするなら、価格帯も当時の水準に合わせて欲しい、というのが多くの人の要望なんじゃないでしょうか。まぁ、家具業界全体に値上がりの傾向があるので、止むを得ないとしても、だからこそ、ってところです。
良質なモノのためには値段は度外視するか。それとも予算に合わせて妥協するのか。前者を選択される方には何のためらいもなくお薦めできる、日本の家具メーカーと言えます。あ、ただ西洋風家具のブランドなので、和風のお宅には、ほぼ間違いなく合いません。ウチには洋室が無いとおっしゃる方には、選択肢から外して頂いて良いと思います。
・カリモク家具
「ハンモックピロー」
首周辺には良いかも知れないが・・・
立野木材工芸「BENCA」
挑戦を続ける、木の職人のブランド